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伝えるということは、違いを受け入れるということ

先週末の二日間は山口にいました。

7/8(土)は、山口市内の介護事業関係者の皆さまにアサーティブを、そして翌日7/9(日)はストレングスファインダー®とアサーティブをお伝えしました。

アサーティブを伝えていて毎回思うのは、やはりアサーティブとは生き方そのものだなぁということ。

繰返し掲載してきた「伝えるということ」をここでも連続で転載してみます。

伝えるということは、違いを受け入れるということ


伝えるということは、違いを受け入れるということ。

「たくさん」という概念を数値化してみると人それぞれに違うはずです。

同じ数字を見て、ある人は「多い」と言い、ある人は「少ない」と言います。

同じ「物差し」を持ちながら、あてはめる「基準」は異なるのです。

そこに正解、不正解はなく、ただ「違う」という事実があるだけです。

水の半分入ったコップを見て、ある人は「半分も入っている」と言い、ある人は「半分しか入っていない」と言います。

あるいは「水の半分入ったコップがある」とだけ言う人もいるでしょう。

「満たされ度合い」という物差しを使う人もいれば「足りなさ度合い」という物差しを使う人もいるし、そもそも物差し自体を使わない人もいます。

ここにも正解、不正解はありません。ただ違うのです。

人にはそれぞれの「価値観」「捉え方」「思考のクセ」があります。

同じモノ、出来事を見ながら、そこから紡ぎだされる物語は人それぞれです。

正解、不正解はなく、それぞれが自分の世界で自分の物語を語ります。

人は悪気なく、自分に見えている世界が同じように他人にも見えていると思い込んでしまうものです。

ここに伝えることの難しさがあります。

伝わるように伝えることの第一歩は「自分と他人は違う」この事実をただ認め、受け入れるということです。


コミュニケーションに齟齬があるとき、多くの場合は一つの事実を見ながらその捉え方が人それぞれに違うことに起因しています。

捉え方の違いとは、価値観の違いだったり、大切にしているもの、必要としているものの違いだったり、思考のクセの違いだったりします。

ストレングスファインダー®の資質とその組み合わせは、まさにそれを示しています。

ストレングスファインダー®で自分の資質を知り、他人の資質を知ったとき、長年のナゾが解けたように感じるのは、それまでわかっているようでわかっていなかった人それぞれの捉え方の違いを実感できるからです。

それまで無意識に自分の価値観だけで作り上げてきた世界に閉じこもっていたものが、その外側にも違った世界があるのだということに気づけ、その別の世界も尊重してみようかなぁと思えます

これが、より良いコミュニケーションのための入り口だと思います。



文責 ギャラップ社認定ストレングスコーチ 知識茂雄