俯瞰することの意味
自分自身、そして自分を取り巻く状況を広く俯瞰してみることは、ストレングスファインダーでの自己理解を通して自分をより良くマネジメントしていくには必須だと思います。
俯瞰というのは、文字通り鳥の目線のごとく高い位置から広く物事を見ることを意味します。
高い位置からの視点というのを高次の視点と言い換えれば、俯瞰することの一つの意味はいわゆるメタ認知です。
これは、自分が認知していることそのものを認知するということ。
簡単に言えば、例えばイライラしている自分を「今イライラしているなぁ」と認知している状態のこと。
単純に自分のことを客観視している状態だと言い換えてもいいと思います。
いずれにしても、自分自身をマネジメントするには自分に起きていることを客観的に知っている必要があります。
そして、ストレングスファインダーを活用する意味ではそれだけでは不十分で、自分がなぜその状態になっているのかのメカニズムを合わせて知っておく必要があります。
つまり、イライラしているならば、何がそうさせているのかを資質を通して理解する必要があります。
もっと具体的に言えば、自分に何が起こっていて、それに対しどんな資質が反応しているのか、そしてそれはなぜそんな反応が起こっているのか、そこを解明していくのです。
例えば私の場合で言えば、理由の説明もなく「こういうことやって!」的に言われるとイライラまではいかないけれど、少なくともちょっとモヤモヤします。
こういう時に何が反応しているかと言えば「分析思考」です。
「分析思考」的には、何をやるにしても基本“なぜ”の理由が必要だからです。
まずは一旦自分に何が起こっているのか観察してみて、どんな資質がどんなふうに反応して起こっているのかを見ていく。
これが最初のステップです。
その次に、今自分が置かれている状況を少し距離を置き離れて見る感覚で見てみます。
それこそ“俯瞰”ですね。
なぜこれが必要かと言えば、自分と相手との間だけで考えてしまうと、多くの場合資質の反応のままの言動につながり易いからです。
前述した例で言えば、イライラした状態で「なんでそんなことしなきゃいけないの?」的に返してしまうとか。
でも、これが状況を俯瞰して見れていると、例えば自分にとっては造作もなく簡単にやれてしまうことで大して時間も掛からず、かつ時間に余裕があるのであればあまり“なぜ”にこだわることなくサクッとやってあげるという選択肢も出てくると思います。
そうすべきだということではなく、反応のままの言動以外の選択肢が見えてくるというのが大事なポイントです。
そしてもう一つの俯瞰の意味するところは、いろんな立場としての視点に立てるということです。
ここはどうやって手に入るかと言えば、ストレングスファインダー的には自分の上位にない資質の思考パターンを理解することです。
そうすると、自分にとって心地よくない、理由も述べないままただ「これやって!」と言ってくる人のことが多少理解できるようになります。
少なくとも悪気無くそうしているのだということはわかります。
だから、もし状況を俯瞰してみても理由が必要だと思うならば、イライラしつつのアグレッシブ(攻撃的)な言い方ではなく、相手を尊重しつつアサーティブに理由を尋ねることができるようになります。
例えば、
「自分は何をやるにしてもしっかり理由を確認し、納得してから取り掛かりたいのでいきなり「やって」とだけ言われると戸惑います。なので、よければ先にそれをやるべき理由を教えてください」
のように。
ここでのポイントは、自分と相手は違うという前提に立ち、相手の言動の何が自分にとっては心地良くないのかまで言及していることです。
決して相手を非難している訳ではなく、相手の言動が自分にはどう感じるのかをそのメカニズムまで含めてあくまで自分に起こっていることとして言及することが大事です。
アサーティブな表現にまで言及してしまいかなり発散しましたが、言いたいのは以下の3つのポイントが大事だということです。
・自分自身を客観視すること
・状況を判断すること
・相手の視点に立ってみること
この3つができるようになると、周囲の人とのすれ違いが減り、だいぶ生きやすくなると思います。
ストレングスファインダー®で自分の“トリセツ”を作りませんか?
(サンプルは、下の画像をクリックしてください)。
口頭でのプロファイリング(資質の組み合わせの読み込み)も提供しています。
詳細、お申し込みは、こちら から。
(サンプルは、下の画像をクリックしてください)。

詳細、お申し込みは、こちら から。