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裏側の意図が相手には伝わる(アサーティブはあり方が大事)

裏側の意図が相手には伝わる


第0期の「人間関係改善と自己実現のための講座」も佳境に入ってきました。

クリフトンストレングスR、コーチングと並んで私が大切に扱ってきたアサーティブのパートに入っています。

アサーティブは、自分のことも相手のことも両方を大切にする対等なコミュニケーションのこと。

ある種のコミュケーション“スキル”でもありますが、どんなことでもそうであるようにスキルを効果的に発揮するためにはどういうマインドやあり方でいるのかが大事です。

アサーティブな伝え方で最も大切なのは、客観的事実と自分の感じたこと、そしてそこから湧き出る感情を明確に分けて伝えることです。

人は往々にして事実と自分の感じたこと、すなわち捉え方や解釈をごっちゃにして相手に伝えてしまいます。

例えばパートナー間でよくありがちな会話として、「あなたは私のことを大切にしてくれない!」というのがあります。

これを正確に描写すると、何かしらの相手の行為(何かをしてくれないということも含む)に対し「大切にされていない」と感じられて悲しいということになります。

「あなたは私を大切にしていない」というのは必ずしも事実ではなく、「私はあなたに大切にされていないように感じる」が正しい表現です。

そして、そう感じられたからこその寂しい、悲しい、やるせない、むなしいetc.の感情がそこにある。

その感情、すなわち自分が本当に感じていることを相手に伝えることで相手に理解してもらいやすくなります。

前置きが長くなりましたがここからが今日の本題です。

アサーティブな伝え方は相手を攻撃する意図を持たず、ただ自分はこう感じたのでこうして欲しいということをニュートラルに伝えるものです。

そこには前提として“それを受け取るかどうかを決めるのは相手の権利である”というのがあります。

ここが難しいところで、相手に何かを変えて欲しいと願っているからこそその要求を伝えるのだけれど、相手が必ずしもそれを受け入れないかもしれないことを受け入れておく必要があるのです。

これがないとどうなるか、一見アサーティブに伝えているようでいて無意識ではあるけれど実は遠回しに相手を攻撃しているような伝え方になってしまうことがあります。

攻撃という言葉は強すぎるかもしれませんね。

言い換えるとしたら相手を責めるということかな。

例えば相手の何かしらの行為が自分には不誠実に感じたのでこういう言い方で相手に伝えたとします。

「あなたの〇〇という行為は私には不誠実に感じられて残念で悲しかったです」

伝え方としてはまったく問題ありません。アサーティブな形にはなっています。

でもこれが相手にちゃんと届くかどうかは(相手が受け入れるかどうかは別として)自分の側の無意識の意図によるのです。

相手を攻撃する(責める)意図はなく、ただただ自分が感じたことを伝えて理解して欲しいという願いや思いがそこにあるのか、それとも「あなたは私を悲しませることをしたんだよ」と相手の反省を促す(責める)意図があるのかの違いです。

後者はアサーティブな伝え方の形をした遠回しな相手への攻撃であるとも言えます。

ここは恐らく多くの場合無意識だと思いますが、このある種の裏側にある意図というのが相手には伝わってしまうのです。

それは会話の中での微妙な言葉使いだったり、言い回しだったり、言葉に乗っかる感情だったり。

ある方との会話で「アサーティブな伝え方をされたはずなのに違和感を感じたことがある」と言われて恐らくこういうことなのかなぁと思った次第です。

そして、自分自身もアサーティブを学んでいるからこそ伝え方には気をつけているものの、実は相手を責める意図が隠れていることってあるなぁ(あったなぁ)と思った次第です。

やはり形だけをなぞっても意味はなくて、アサーティブの本質である自分と相手は対等な存在であり、だからこそ自分も相手も両方を尊重し、大切に扱うとの本質に立ち返ることが大事なのです。

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