前回のブログ
「ストレングスファインダー®で、自分のニーズを知り、感情の出方を緩やかにする その1」の続きです。
前回は、ストレングスファインダー®の資質が、自分の「ニーズ」と「価値」に基づいていることを書きました。
今回は、「ニーズ」と感情の関係、そして、感情の出方を緩やかにするコツをお伝えします。
自分の正しさを否定されると、感情が暴れる
「ニーズ」とは、今現在欠けていると思っている、満たされていないと思っているものであり、だからこそ求め続けてしまうものです。
そして、その「ニーズ」の向こう側には、自分がどう見られたいか、どういう自分でいると周りから認められ、自分の存在価値を確認できるかの思い込みがあったりします。
例えば私であれば、
「最上志向」で、優秀な人として見られたいとか、
「責任感」で、きちんとした人と見られたいとか、
「調和性」で、ものわかりの良い優しい人として見られたいとか、そういうのを全部ひっくるめて
「自我」で重要な人として見られたいとか、様々な欲求があります。
総じて、優秀で、きちんとしていて、優しい人でないといけないと、自分自身で長いこと刷り込み、信じ込んできたものです。
こういうのの刷り込みが強固であればあるほど、それが自分にとってのあたり前となり、そのあたり前で世の中を見ることになるので、周りにも自分と同じように振る舞うことを求めてしまうし、
自分の“こう見られたい”が否定されそうになると、過剰に反応するようになります。
例えば、
「責任感」の資質であれば、
自分が正しく、きちんと、しっかりとした人でありたいと思い、それに沿う行動を強化すればするほど、周りの人がいい加減な人に見えるようになります。
すると、自分から見て正しくないと思える他人の言動を見ると、怒りに似た感情が湧いてきます。
そして、その人の言動を正そうとなにがしかの行動を起こすかもしれません(口頭で注意するとか、叱責するとか)が、それは単に自分の正しさの基準を押し付けているだけなので、それで相手が変わることは基本的にはありません。
すると、無意識レベルでこういうことが起こるでしょう。
相手が自分の言うことをきかない
自分の正しさを否定されたと感じる
自分の存在価値を否定されたように感じる
大げさに思えるかもしれませんが、自分なりの正しさを否定されそうになったとき、多かれ少なかれ、誰しもこういうことが起こっているのではないでしょうか。
自分が正しいと思っていること、それを信じ守っているからこそ周りから自分の存在を認めてもらえると強く思い込んでいると、
それが否定されそうになったとき、大きな恐怖に襲われます。
そして、
その恐怖が感情を暴れさせるのです。
自分の思い込みが“事実”ではないことを知る
前回のブログに書きましたが、ストレングスファインダー®の資質は、「ニーズ」とか「価値」という土台に乗っかっているものです。
だから、
感情が暴れるのを防ぐには、まずその資質を通して自分の「ニーズ」を知ることです。
さらには、その
「ニーズ」のさらに向こう側にある自分の思い込みに気づくことです。
そこに気づければ、
その思い込みを、そのままがっちり握りしめ続ける必要があるのかと、疑問を持てるようになります。
私の場合であれば、
「
『責任感』という資質で表に出てきている、正しく、きちんとしていないと周りから認められないというのは本当なのか?」
と、自分に疑問を投げかけてみるということです。
ストレングスファインダー®は、自己理解のツールであると同時に、他者理解のツールでもあります。
ストレングスファインダー®を通して人を見ていくと、実に様々な思考パターンを持っている人が、この世にはいるのだということがわかります。
ということは、そのベースにある価値観、あるいは「ニーズ」や「価値」もまた様々であるはずです。
その事実に照らせば、自分の持っている
“正しく、きちんとしていないと周りから認めてもらえない”という思い込みは、明らかに事実ではないことがわかります。
心の平和を手に入れる

念のため、繰り返し書いておきますが、「ニーズ」があること、そしてその先の自分の存在価値に関する思い込みがあること自体が、悪いことではありません。
人が人であり続けるためには、自分なりの行動の基準や軸が必要です。
「ニーズ」も、それらを形づくる要素の一つです。
でも、所詮思い込みに過ぎないのに、
自分の存在価値を確認するために「ニーズ」を満たすことを求め過ぎてしまうのは、時に自分を苦しめることになります。
感情が暴れるのを防ぎ、
心の平和を手にいれるためには、ここに気づき、
自分を苦しめている思い込みを緩めることが必要です。
手っ取り早いのは、自分にとっての“あり得ない”をやってみることです。
例えば、
「責任感」を持っている人であれば、自分が無理して約束を守ろうとせず、約束が守れなくても悪びれず「ごめんなさい。出来ませんでした。」と言ってみることです。
すると、
世の中は自分が思っているよりも、ずっと寛容なのだと気づくでしょう。
そうやって、
自分を緩められれば、自分と違う考え方を持つ他人にも、もっともっと寛容になれます。
もし、自分だけの正しさ、すなわち“べき”、“ねばならない”に縛られ、時に感情が暴れてしんどさを感じているのであれば、上に書いたプロセスを経て自分を緩める努力をしてみてください。
時間は掛かるかもしれないけれど、きっといつか心の平和が訪れると思います。
私自身、まだまだ道半ばですが。
文責 ギャラップ認定ストレングスコーチ 知識茂雄
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上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。
この記事を書いた人
知識 茂雄ちしき しげお
株式会社ハート・ラボ・ジャパン 代表取締役
1986年に九州日本電気株式会社に入社し、半導体技術者として品質向上の業務に従事。2011年に人事総務部へ移り、社内教育・研修の企画と運営、コーチング研修・アサーション研修の社内講師を担当しました。2013年にギャラップ認定ストレングスコーチの認定を受け、株式会社ハート・ラボ・ジャパンを設立。13年・延べ5,000名超のプロファイリングを行い、コーチングを続けてきました。
ギャラップ認定ストレングスコーチ/国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ/日本プロフェッショナル講師協会認定講師
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