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会議で発言しない部下は、やる気がないのか

毎週の会議で、ひとりの部下だけがほとんど発言しません。意見を求めても、短い返事で終わってしまいます。やる気がないのだろうか、と思ってしまう場面です。

発言しない理由は、人によって違います。じっくり考えてから話したい人もいれば、大勢の前だと話しにくい人もいて、やる気の有無とは別の話です。決めつける前に、本人と1対1で話を聞いてみるのが近道です。

私は、ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)を使って、コーチングや研修をしています。この記事では、発言しない人の理由がどう違うのかを、私が見聞きしたことをもとに書きます。

発言しない部下は、本当に意見がないのか

以前、LinkedInのニュースレターで、若手のCさんの話を書きました。

Cさんは、毎週の進捗会議でほとんど発言しませんでした。上司や同僚からは「意見がないのか」「やる気がないのでは」と心配されていました。

ストレングスファインダーで見ると、Cさんの上位資質には「内省」がありました。上司の方は、資質を知ってから、こう話してくださいました。

「会議後に話すと、Cさんの意見はいつも的確で深い」

意見がなかったわけではなく、会議の場では出てこなかっただけだったのです。

「内省」が上位の人は、考えてから話す

「内省」は、端的に言えばよく考える、何事も熟考する資質です。会議の場でも口数は多くなくて、振られるとおもむろに語りだす人が多いと思います。

考える資質だとわかっていれば、会議の場で考える時間を与えてあげることは効果的です。

もう1歩進むと、「内省」が思考を深める動機づけは、物事の本質をつかむことです。だから「これって、どういうことだろう?」と自問自答しながら考えます。

ここまでわかっていれば、ただ考える時間を渡すだけでなく、本質的で的を射た発言を期待しているニュアンスで発言を促せます。そうすれば、喜んで答えを出そうとするでしょう。もちろん、過度にプレッシャーを与えるのは逆効果ですが。

大勢の前だと話しにくい人の場合は

研修のあとのアンケートには、発言しない本人の側から書かれた声がありました。1つ目は、こういう声です。

「特に課内で意見を言いづらいことが多く、なんでだろうなと思っていて、なんとかして直さないとなと思っていましたが、」(後略)

この方は、研修で自分の下位の資質を見て、「そうだったのか」と思ったそうです。2つ目の声の方は、こう書いていました。

「影響力の部分が下位の方にあり、コミュニケーションを取るのが苦手なんだなと再確認しました。ただ、1対1だとしっかり自分の意見を言えたり聞いたりしてあげれますという言葉をいただき少し救われました」

3つ目の声の方は、自分から発信することは苦手でも、「人の意見を聞いたり人の立場から物事を考えること、1対1で接することなどは得意な分野のようなので」と書いていました。発言が少ないことと、人に関われないことは別です。

Cさんの場合は上位の「内省」が理由でした。最初の2人の方は、下位の資質に触れています。周りから見れば同じ「発言しない」でも、中身は同じではありません。

私自身も、影響力の資質全般が低く、その中でも「社交性」がとても低いので、典型的な人見知りです。苦手なことを頑張り続けるのは、しんどいし続きません。その結果、そういう自分を否定的に見てしまいます。

発言の少ない部下に、管理職はどう関わればよいか

会議で発言の少ない部下がいたら、やる気の問題と決める前に、1対1で話を聞いてみてください。大勢の会議では言えなくても、1対1なら言える人がいます。もちろん、全員がそうだとは限りません。

話を聞くときは、先に紹介した「内省」の人のように、考える時間を渡すのが効くことがあります。ただ、これも全員に効く方法ではありません。

アンケートには、こんな声もありました。

「ストレングスの結果だけで相手を判断するのではなく、あくまで他者理解の手段の一つとして捉える重要性を学びました」

私も、その通りだと思います。資質の組み合わせの数は膨大で、決して機械的に傾向が導き出せるものではありません。資質は、本人と話すための入り口として使っていただくのがいいと思います。

部下の違いを、チームでつかんでおくには

ここまでの話のように、部下の資質を知ると、「やる気がない」という見方が変わることがあります。

強みを活かすチームづくり研修には、チーム全員向けと管理職向けがあり、管理職向けは、自分の強みを活かした自分らしいマネジメントをつくり、部下の強みを引き出す関わり方を身につけます。人数や時期が決まっていなくても、ご相談いただけます。

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上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。

この記事を書いた人

知識茂雄

知識 茂雄ちしき しげお

株式会社ハート・ラボ・ジャパン 代表取締役

1986年に九州日本電気株式会社に入社し、半導体技術者として品質向上の業務に従事。2011年に人事総務部へ移り、社内教育・研修の企画と運営、コーチング研修・アサーション研修の社内講師を担当しました。2013年にギャラップ認定ストレングスコーチの認定を受け、株式会社ハート・ラボ・ジャパンを設立。13年・延べ5,000名超のプロファイリングを行い、コーチングを続けてきました。

ギャラップ認定ストレングスコーチ/国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ/日本プロフェッショナル講師協会認定講師

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