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先日は、クリフトンストレングス®（ストレングスファインダー®）を活用したチームビルディング研修を実施しました。

その中で改めて感じたのが、「わかっているけど、なかなか実行に移せない」「始めたけれど続けられない」という声の多さです。これは決して珍しいことではありません。日々さまざまな研修や1on1でお会いする中でも、よく聞くテーマのひとつです。

一見、「意志が弱いから」「やる気がないから」と思われがちなこの悩みですが、実はそうではありません。多くの場合、その人の持っている資質――つまり“自分らしさ”と、行動のしかたがうまく噛み合っていないだけなのです。

クリフトンストレングス®では、34の資質を通して、個々の思考や行動の傾向を明らかにしていきます。その中でも“上位資質”と呼ばれる、自分に強く影響している資質の特徴をうまく活かすことで、「動けない」「続かない」の原因は大きく変わってきます。

言い換えれば、「続かないのは、あなたの意思が弱いからではない」「やり方があなたに合っていないだけかもしれない」のです。

たとえば、「着想」や「自我」が上位にある方は、「決められた方法をそのままやる」「誰かのやり方をなぞる」といった取り組みに、強い抵抗を感じることがあります。自由度がなくなることで、やる気が失われてしまうのです。

そんな人にとっては、「自分なりのやり方を見つける」「試しながら形にしていく」ようなアプローチのほうがしっくりきます。何通りかやり方を考えてみる、ちょっと変えて試してみる。そのプロセス自体が動き続ける力になります。

「競争性」が高い人にとっては、「勝ちたい」「上位にいたい」「抜かれたくない」といった感覚が行動の原動力になります。たとえば、語学アプリのDuolingoのようにランキングや週ごとのリーグが見える仕掛けがあると、「もう少し頑張ろう」という気持ちが自然に湧いてきます。日常の中に“ちょっとした競争”の構造をつくるだけで、行動が加速するのです。

私自身は、「自我」と「責任感」が上位にあります。この組み合わせは、「やると言った以上、やりきらなければならない」という感覚が強く働きます。なので、やるべきことはあえて“人に宣言する”。「〇〇までにこれをやります」と誰かに伝えるだけで、やる理由が生まれ、手が止まらなくなります。逆に、誰にも言わずに始めると、後回しになってしまうこともしばしばあります。

また、「適応性」が上位にある人は、その時々の流れや気分に合わせて柔軟に動くことが得意です。「この時間にこれをやる」とガチガチに予定を決めるよりも、「今日はこれをやりたい」「今できることから始める」といった自由度のあるやり方のほうがうまくいきます。変化に強いからこそ、毎日同じことを同じペースで繰り返すより、選択の余地を残しておくことがポイントになります。

一方で、「規律性」が上位にある方にとっては、真逆のアプローチが必要です。いつ、どこで、何を、どうやるかを、あらかじめ決めておくことが、安心につながります。手順通りに淡々と進められる状態が整っていれば、それだけでストレスが減り、続けることも難しくなくなります。

こうして見てくると、行動や継続のしやすさは「やる気」ではなく、「やり方との相性」で決まる部分がとても大きいことがわかります。

今、「どうしても動けない」「すぐにやめてしまう」と感じていることがあるなら、それはあなたの資質がダメなのではありません。そのやり方が、たまたま今のあなたに合っていないだけかもしれません。

大切なのは、がんばることより、自分の資質に合った“しくみ”を見つけること。無理に自分を変えようとしなくても、今の自分を土台にすれば、自然と動き出せる形はきっと見つかります。

あなたに合った“動きやすいしくみ”、探してみませんか？。



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https://heart-lab.jp/seminar/12880/


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