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「普通はこうするでしょ」が通じない理由|チームの違いの見方

仕事で予定外のことが起きたとき、同じチームの人が、自分が思っていたのとは違う動き方をする。「普通は、そこはこうするでしょ」と言いたくなる。そんな場面が、チームの中で何度も起きていないでしょうか。

「普通」は、自分の価値観という眼鏡を通して見た世界の「当たり前」です。同じ状況でも、受け止め方や行動は人によって驚くほど違います。ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)の資質を知ると、相手の行動への違和感が、「間違い」ではなく「違い」として受け止められるようになります。

「普通はこうするでしょ」と思うとき、何が起きているのか

私たちは普段、無意識のうちに「自分が見ている世界は、他の人にも同じように見えているはずだ」と思い込んでいます。

そう思っていると、自分と違う反応が返ってきたときに、つい「なんでわかってくれないの?」「普通、そこはこうするでしょ」と感じてしまいます。自分の価値観という眼鏡を通した世界を「正解」だと思っているので、それと違う反応はすべて「間違い」や「異物」に見えるのです。

かつての私は、まさにこの思い込みにはまっていました。

同じ場面で、人はどんな違う答えを出すのか

山口で開かれた2日間のワークショップで、初日のストレングスファインダーの講師を務めました。

その初日に、久しぶりに「こんなとき、あなたならどうする?」というワークを行いました。ある場面を示して、自分ならどう考え、どう行動するか、そしてその判断の背景には何があるかを、みんなで共有するものです。例えば「仕事で予期せぬトラブルが起きたとき」や「新しいプロジェクトが始まったとき」です。

同じ状況設定で、同じ日本語を聞いているのに、返ってくる答えは参加者の数だけ違いました。まず即座に行動して走りながら考える人もいれば、一度立ち止まってリスクがないか全体を見渡す人もいます。まず関係者に連絡して、みんなの合意を取りに行く人もいました。

それぞれの答えには、その人が大切にしている価値観や、無意識の思考パターンが色濃く出ています。多くの方が、このワークを通して「自分の見ている世界は、他の人にも同じように見えている」というのが思い込みだったと痛感します。

「たくさん」「早め」も、人によって目盛りが違うのか

よくある例え話があります。水が半分入ったコップを見て、「半分も入っている」と満たされているほうを見る人がいます。「半分しか入っていない」と足りないほうを見る人もいます。ただ淡々と「水が50ml入っている」と事実だけをとらえる人もいます。

「量」という客観的な尺度は同じなのに、そこに当てはめる人それぞれの基準や解釈が違うので、見え方が変わります。

「たくさん」という言葉1つでも同じです。あなたにとっての「たくさん」と、隣の人にとっての「たくさん」は、まったく違う量かもしれません。あなたにとっての「早め」の時間と、相手にとっての「早め」の時間も、きっとズレています。

私たちは皆、同じ物差しを持っているようでいて、目盛りの打ち方も、物差しの使い方も、人それぞれ違います。「普通」という感覚も、その目盛りの1つです。

資質を知ると、相手の行動の見え方はどう変わるか

資質を知っていると、同じ行動が違って見えてきます。

「あの人がリスクばかり気にするのは、臆病だからではなく『慎重さ』という才能が働いて、私たちを守ろうとしてくれているからなんだ」。「あの人が話を聞かずに飛び出していくのは、いい加減だからではなく『活発性』が『やってみなければわからない』と行動を促しているからなんだ」。

そうやって背景にある資質を知ると、相手の行動に対する違和感が、納得感に変わります。「間違い」ではなく、ただの「違い」として、フラットに受け止められるようになります。

あなたのチームには、違いを話し合える場はあるか

「普通は」と思ったときは、これは自分の物差しで見ているのかもしれない、と一度立ち止まってみてください。そのうえで、相手がそう動いた背景に、どんな価値観や資質があるのかに目を向けてみます。山口のワークでも、自分ならどうするか、その背景に何があるかを出し合うことで、気づきが生まれました。

「違い」を嘆くのではなく、「違い」を面白がる。そこから、豊かで深いコミュニケーションが始まっていくのだと、私はあらためて感じています。

強みを活かすチームづくり研修は、参加者全員の資質の一覧をチームの顔ぶれに合わせて作り、当日はそれを見ながら進める研修です。自分と違う資質の人を知るところから始めます。人数や時期が決まっていなくても、ご相談いただけます。

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上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。

この記事を書いた人

知識茂雄

知識 茂雄ちしき しげお

株式会社ハート・ラボ・ジャパン 代表取締役

1986年に九州日本電気株式会社に入社し、半導体技術者として品質向上の業務に従事。2011年に人事総務部へ移り、社内教育・研修の企画と運営、コーチング研修・アサーション研修の社内講師を担当しました。2013年にギャラップ認定ストレングスコーチの認定を受け、株式会社ハート・ラボ・ジャパンを設立。13年・延べ5,000名超のプロファイリングを行い、コーチングを続けてきました。

ギャラップ認定ストレングスコーチ/国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ/日本プロフェッショナル講師協会認定講師

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