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ストレングスファインダー®で「聴く」をマネジメントする

昨日は、「資質を活かした傾聴講座」をオンラインで開催しました。


“聴く”ことがコミュニケーションの基本中の基本であることに、どなたも異論はないと思います。

それでも、“聴く”がいかに難しいことかを日々実感している人が多いのもまた事実ではないでしょうか。

今回の講座では、「人はなぜ聴けないのか?」を、主にはその人の持つ資質から解明しつつ、“聴く“ために何が必要かをお伝えしました。

人はなぜ聴けないのか?


他人の話しをしっかりと聴けない一つの要因は、相手の話しを自分事にしてしまうことがあると思います。

具体的に多いのは、相手が語る課題を自ら解決しようとして、その思考で頭が埋め尽くされて相手の話しを純粋にただただ聴くということができない状態です。

これは、かつての私も大いにそういうところがありました。

元々人は、誰かの役に立ちたいとの思いをネイティブに持っているものだと思います。

それに加えて私の場合は、例えば「最上志向」「自我」で、自分が他者の問題を解決できる優秀な存在でありたいという思いもあったりして、余計にそうなりがちです。

一方で、話しをしている側は、“ただ話しを聴いて欲しい”だけだったりします。

それに、本来自分自身の課題は、本人に解決する権利があるし、その能力もあるということを忘れてはいけません。

自分はなぜ他者の問題を解決したがるのか?

そこには、多くの場合自分の存在価値をそれによって示したいとの潜在的な思いや、そうでなければ存在価値がないとの思い込みがあったりします。

まずは、そういう自分の思い込みに気づき、そして何が今目の前にいる相手にとって本当に必要なのかに意識を向ければ、ただ黙って話しを聴くこともできるようになるでしょう。

そして、そうは言いつつ、一方で大事なのは、ついつい問題解決しようとしてしまう自分を真っ向から否定しないということです。

「問題解決してはいけない」とそこに意識を向ければ向けるほど、余計に話しは聴けなくなってしまいます。

大事なのは、客観的に自分の思考を眺める感覚です。

つまり、自分が問題解決しようとしていることに自分で気づくことが大切なのです。

そこに気づければ、その瞬間はその気持を意識的に脇に置いて聴くことができます。

そしてまたしばらくすると、無意識に問題解決しようとしている自分に気づくかもしれません。

そうしたら再度それを脇に置けばいいです。

繰返し、繰返しそれをやっていけば、きっとうまく自分をマネジメントできるようになります。

聴ける環境を自ら作り出す


また違う側面から聴けない要因を考えていくと、自分自身が聴ける状況にあるか、すなわち聴ける状態に自分をセットアップできているかというのがあります。

これまた私自身がそうなのですが、「調和性」を持つ私は、自分が今どんなに忙しくとも、誰かに話しかけられるとついつい応対してしまいます。

そもそも何かを断るのが苦手なのです。

相手が身内だとまた別ですけどね…(^_^;)

上のような状況で、多くの場合どうなるかと言えば、頭の中は自分のやるべきことで埋め尽くされているので、相手の話しをまっとうに聴くことができないことが多いです。

「断るのは悪い」と、相手のことを思い断らずにいたつもりが、実際には相手のためにはなっていないことが多いのです。

これって本末転倒ですよね。

だから本来は、相手のためを思えばこそ、自分がちゃんと向き合って話しを聴けない状況であるならば、それをはっきりそう伝えて、後でこちらから声を掛けるなりを選択した方が良いのです。

自分が聴ける状態に、どう自分で環境をセッティングし、マネジメントしていくかも大切なことだと思います。

“聴く“という振る舞いにも、当然ながら様々な形で自分の資質が関わっています。

そこを解明していけば、他の言動と同じように、よりうまく自分のことをマネジメントできるようになると思います。



文責 ギャラップ社認定ストレングスコーチ 知識茂雄