苦手なことを、なんとか克服しようと頑張っていませんか。
私は、苦手は克服できないと考えています。克服しようとすることは、資質の並びを変えようとすることだからです。困っていないなら、そのままでいいと思います。困っているときは、①自分の強みで補う ②人を頼る ③そこそこ頑張る、の3つで対処します。
目標を立てても数日で忘れてしまった私の話
ストレングスファインダー®は、強みに目を向けて、それを活かすためのツールです。ただ、人それぞれに弱みや苦手なことがあります。そういうものと一切向き合わなくていい、ということはないと思います。
私の場合は「適応性」が上位で、「目標志向」が下位です。目標を立てて計画的に物事を進めるのは、大の苦手です。それでも前職が会社員だったこともあり、「何事も目標を置いて計画的にやることが大事だ!」と思い込んでいました。
特に期初には、それなりに目標を立て、計画も作るように心掛けていました。ところが数日も経つと、目標への意識は薄れてしまいます。計画に沿って何かをやるモチベーションも無くなっていました。何回やっても同じ失敗を繰り返す自分にダメ出しばかりして、自己肯定感もダダ下がりの状態でした。
苦手は克服できますか?
その後、そういう自分の傾向は、クリフトンストレングス®の並びから来るものだとわかりました。そして、そういう特性だからこその強みもあることに気づけました。それまで頑張って何とかしようと思っていたことが、さほど気にならなくなりました。
“さほど”と書いたのは、完全に…ではないという意味です。でも少なくとも“克服せねば…”が無くなったのは、私にとって大きな心境の変化でした。
ここで言う弱みや苦手なこととは、上位資質ゆえの強みの裏返しにあることや、資質の並び順で特定の資質が下位にあることによる苦手なことです。自分の弱みや苦手を克服するというのは、資質の並びを変えてしまうということです。意味のないことですし、そもそも出来っこないことなのです。
私が“対処”という言葉を使うのは、そのためです。それが大きく悪い影響につながらないよう“それなりに”対処する、という意識が大事だと思っています。
困っていないなら、そのままでいい
少なくない方が、特定の資質が下位にあることを嘆いています。それを上位に持つ人をうらやましく思って、自分でも何とかしようともがいています。
その結果、苦手なことに多くの時間を割いて頑張って取り組むことになります。そして、うまくいかないことも多いのです。
困っていないなら、そのままでいい。対処の最初は、これです。私も“克服せねば…”をやめたことで、気持ちがずいぶん楽になりました。
困っているときの3つの対処法は?
困っているときは、次の順番で考えます。
①自分の強みで補う
自分の上位資質は、苦もなく当たり前にできてしまうことを指します。だから無理なく対処に使えます。
私の場合は、29番目の「社交性」を3番目の「学習欲」が補ってくれています。「社交性」が低いので、知らない人と会話するのが超苦手です。以前はそんな自分の弱みを克服しようと、いろんな交流会に出かけて名刺交換を頑張っていました。それでも緊張は全く改善せず、取り組めば取り組むほどダメな自分を見ることになりました。
ある日気づいたのが、「社交性」が低い割に交友関係は広いことでした。つながっている多くの人は、学びの場で出会った人たちです。「学習欲」ゆえに、知らない人たちといる居心地の悪さからすら何かを学びとろうとして、自然と足が向いていたのです。そこに気づいてから、「社交性」が低いことを何とかしようとするのはやめました。
②人を頼る
自分が苦手なことは、必ず他の誰かが得意としています。シンプルに、そういう人たちを頼るということです。
とはいえ、頼ったほうがいいとわかっていても、それが苦手な人もいます。ここにも資質の並び順が影響します。私は「責任感」が上位なので、苦手なことでも引き受けた以上は…と抱え込みがちです。「調和性」も上位なので、迷惑や負担を掛けたくなくて、人に頼むのが苦手です。
でも立ち止まって考えてみると、苦手なことを得意な人にお願いするなら、相手にとってそんなに負担の掛からないことのはずです。それなのに、私は相手にも大変なことをお願いしている感覚になっていました。この矛盾に気づけると、頼むことへのハードルが少し下がります。
③そこそこ頑張る
身も蓋もないですね(笑)。でも、「自分は苦手だから…」と避けて通るわけにはいかないことも多々あります。肝心なのは、頑張り方も“そこそこ”にして、頑張り過ぎないことです。
私が今そこそこ頑張っているのは、初めての人とお会いするときに、できるだけ笑顔を作ることです。放っておくと、私は仏頂面になっています。以前よく言われたのは「固い、怖い、つまらない」でした。こちらから行く勇気はないし、仏頂面で佇んでいても誰も寄ってきません。そこで「せめて顔だけでも作ろう」と思い立ちました。
それ以来、以前のようなフィードバックは受けなくなりました。素の笑顔ではないので、油断すると元に戻ります。でも初めての人には相変わらず緊張しつつも、それなりに会話が交わせるようになり、ずいぶん楽になりました。
職場で苦手に対処するには?
苦手を一人で克服しようとすると、できない自分ばかりが見えてきます。私がそうでした。上位資質で補えるところは補い、得意な人に頼れるところは頼り、残りはそこそこ頑張る。この3つなら、苦手を抱えたまま、無理なく仕事を進められます。
強みを活かすチームづくり研修では、半日の流れの中に「苦手への対処」の時間があります。苦手なことは克服しなくていいという前提で、①自分の強みで補う ②人を頼る ③そこそこ頑張る、の3つから、自分に合う対処を考えます。チーム全員向け・管理職向け・若手向けがあり、人数や時期が決まっていなくてもご相談いただけます。くわしくは、こちらをご覧ください。
https://heart-lab.jp/training/
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上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。
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