ブログ

クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)34資質完全ガイド「未来志向」

ストレングスコーチの知識茂雄です。

戦略的思考力の資質である「未来志向」について解説していきます。

根源的な欲求、動機づけ

「未来志向」を上位に持つ人の根源にあるのは、こうなったらいいなというワクワクする未来を思い描きたいという欲求です。

原語はFuturistic。「未来の」「未来的な」という意味合いです。「未来志向」を上位に持つ人は、気がつくと未来のことを考えています。「先々がこうなるといいなあ」という、どちらかと言えば前向きでワクワクするような未来のビジョンを描くのです。

その未来がどれくらい先かは人それぞれで、3年、5年先の比較的近い未来を思い描く人もいれば、何十年先を思い描く人もいます。場合によっては、自分の死後の世界を思い描く人もいます。

過去がどうあれ、今がどうあれ、未来はこれから作り上げていくものであり、無限の可能性がある。そう考えているので、過去や今と関係なく未来を描けます。

そして、その未来を具体的に思い描くことで、それを実現していくためのやる気が湧いてくるのです。言ってみれば、未来に引っ張られるような生き方です。この「ワクワクする未来を描きたい」という欲求こそが、「未来志向」という資質の核心です。

振る舞いの特徴

未来を描きたい欲求は、まず「未来を映像で見る」という形で表れます。

「未来志向」を上位に持つ多くの人は、未来をビジョン、すなわち映像で描いています。だからビジョンマップのようなものを好み、ハマる人も多いと思います。そして、自分の描いた未来をどう実現するかという目で今を見ています。今の延長上に自分が思い描いている未来があると思えているとき、やる気が高まるのです。

描く未来には、その人が大切にしている価値観が表れます。「ポジティブ」を併せ持っていれば、その未来は楽しさで満ちたものになるでしょう。「着想」が加わると面白さも加わって、今の延長上ではない「こんなことができるようになったら面白いよね」という無邪気な未来を描くでしょう。「調和性」を併せ持っていれば、実現可能な確実な未来を描くでしょうし、人間関係構築力の資質が多い人の未来には、必ず人の顔が浮かんでいるかもしれません。

「原点思考」を上位に持たない限り、過去にこだわることはありません。過去を振り返るより、より良い未来へのビジョンを描いているのです。

強みとして活かせている状態

この欲求が強みとして機能しているとき、「未来志向」を上位に持つ人は、人に夢と希望を与える人になります。

過去がどうあれ、今がどうあれ、未来はいかようにも作っていけると考えているので、未来への希望を失うことがありません。その姿勢が、周りの人に未来への可能性を感じさせ、希望を与えます。現状に光が見いだせず閉塞感を感じている人にも、夢と希望を与え、顔を上げて前を向いて進む勇気を与えられるのです。

頭の中にある未来を何らかの形で発信すると、周りの人をワクワクさせ、やる気を上げることができます。チームを率いるリーダーであれば、いわゆるビジョナリー・リーダーになれます。「こうなりたい」「こうありたい」が明確にあるチームは強いものです。ワクワクする未来のビジョンの共有は、チームに一体感をもたらし、実現に向けてエネルギーを高めます。

描いた夢は、語れば語るほど現実味が増していきます。自らの推進力で実現していく人もいれば、自分の夢を語り続けることで周りに協力者が現れて実現していく人もいます。だから、「未来志向」を上位に持つ人にお伝えしたいのは、とにかく夢を語り続けること。繰り返し、繰り返し語り続けていけば、いつしかその夢の実現を信じ、協力してくれる人が現れます。

妨げになってしまっている状態

同じ欲求が裏目に出ると、まず描いた未来が「妄想」で終わってしまいます。

「未来志向」が描く未来は、あくまで結果です。そこに至るまでの過程は、必ずしも思い浮かべていないかもしれません。だからこそ自由に未来を描けるのですが、実行力の資質を併せ持っていない場合には、描いた未来を形にしていく術を考えないまま、ただ未来を語ってしまうことになります。

いつまで経っても「こうなるといいなあ」で留まり、周りからは単なる妄想として受け取られてしまうかもしれません。現実的に、着実に物事を形にすることに価値を置いている人からは「そんな夢みたいなことばかり言っていて、どうやって実現するの?」と言われがちです。

逆に、「未来志向」を上位に持つ人から見ると、超現実的な人は夢のない人に見えてしまうわけですが。

語るタイミングも大事です。皆が一生懸命に、目の前の問題をどう解決するかに注力しているときがあります。そんなときに「この問題が解決したら、これがこうなって、あれがああなって」と未来の話をしても、「今そんなことを考えている場合じゃないだろ」という反応をもらうかもしれません。

もう一つは、過去を振り返らず、今を味わわないことです。意識が常に未来に向いているので、過去を振り返ったり足元を見つめたりするのが苦手だったりします。「ポジティブ」を併せ持っていると、失敗してもめげずに立ち直りが早い上に、すぐに未来へ視点が移っていくので、「反省が足りない」と言われてしまうことがあるかもしれません。

だからといって「もっと反省しよう」と思っても無理ですし、反省している振りも機能しません。すべて無意識に起こることだからです。ここは、自分のキャラを自覚し、周りにそういうキャラだと受け入れてもらうしかないかもしれません。

もちろん、同じ失敗を繰り返さないよう「慎重さ」を上位に持つ人の力を借りるといった工夫は要りますが。

今を味わわないという点では、苦労が報われて成果が出たとしても、その喜びを十分に味わう前に、気持ちはもう次へ向かっているかもしれません。今を味わい、十分に祝福することを大切にしている人からは、淡泊に見られることがあります。

「最上志向」を併せ持っていると、常に現状に満足せず未来での改善に意識が向くので、上司であれば部下の出した成果を十分に認めずに次へ進んでしまうかもしれません。

より良い未来を作る上で、今目の前にいる人のやる気を上げてあげることが大事だと意識してください。未来から見た今、という視点であれば、今を大事にすることもできるはずです。

効果的に活かす方法

「未来志向」を効果的に活かす鍵は、描いた未来を語ること、そして形にする人と組むことです。

まず、じっくりと未来のビジョンを描く時間を取り、それを外に出す機会を意識して作ることです。「未来志向」は戦略的思考力の資質、つまり考える資質なので、自ら描いた未来のビジョンで人を動かそうという意識は薄いかもしれません。でも、それではもったいないのです。

ワクワクするような、可能性に満ちた未来の具体的な姿を、ぜひ語ってください。組織のリーダーであればなおのことです。そのためには、どう表現すれば相手に自分の頭の中の画が伝わるかを考えること。

自分の描いたビジョンを相手の頭の中に映し出せるように語れれば、相手の気持ちを前向きにできます。自分の夢を否定することなく聞いてくれて、共にワクワクしてくれる人に、存分に語りましょう。

次に、自分の下位にある資質は、他の人に補ってもらう意識を持つことです。未来はまだ実現していないので、未来のイメージは広がりがちで、発散するのが当たり前です。その広がったものを収束させ、現実にしてくれる人を協業相手に選んでください。

実行力の資質を上位に持つ人に自分の夢を語り、その実現に向けて一緒に進めていければ理想的です。特に「目標志向」を上位に持つ人は、未来に日付と測れる指標のある目標を設定して計画を立て、達成していくことに長けているので、相性がいいですね。

そして、環境を整えることです。「未来志向」を上位に持つ人が、常に現実的なことばかりを考えなければいけない環境に置かれると、大きなストレスになります。今の環境にいることが自分の描いた未来につながらないと感じてしまうと、やる気が出ないのです。

たとえば新しい製品を世に生み出したいと願っているのに、今の仕事が既存製品の改善だけだとしたら、その先に描いた未来を思い浮かべるのは難しいでしょう。頭の中で自由に未来を描ける時間が取れ、それが許され、活かされる環境を、できる範囲で整えてください。

未来に思いをはせつつ現実を見つめる。未来と今を行ったり来たりしながら、その間をつなぐように埋めていく。そのつながりが明確であるほど、充実感は上がっていきます。

対比される資質

「原点思考」と「未来志向」は、見ている時間の向きが正反対です。「原点思考」を上位に持つ人は、物事の成り立ちや経緯を知ることで今を理解したいという欲求から、過去の積み重ねの延長上に今と未来を見ます。「未来志向」を上位に持つ人は、過去を振り返ることはせず、過去や今との連続性なく未来を描けます。

この違いは、相互理解がないとすれ違いを生みます。「原点思考」から見れば「未来志向」は経緯を無視して夢を語っているように見え、「未来志向」から見れば「原点思考」は過去にとらわれているように見える。しかし、過去の資産を活かして確実に進める人と、過去に縛られずに未来を切り開く人は、どちらも組織に欠かせません。

なお、「未来志向」が未来に意識が向くあまり今を味わうことが少なくなるのと同じように、「原点思考」も刻々と変わる今に意識が向きづらいという点は、似ています。

他の資質との組み合わせ

「未来志向」と「コミュニケーション」が組み合わさると、自分の描いたビジョンをあたかも既に実現しているかのように語る人になります。「コミュニケーション」には、言葉で相手にわかってもらいたいという欲求があります。頭の中の未来の画を言葉で臨場感たっぷりに伝えられるので、周りの人をワクワクさせられるのです。

「未来志向」と「着想」が組み合わさると、今は想像もつかないような何かが実現している、とびきり面白い未来を描く人になります。「着想」には、新しいひらめきを楽しみたいという欲求があります。今の延長上ではない、何の制約もない未来を無邪気に思い描けるので、いわゆる夢想家になりますが、未来を切り開いていくのはいつだってそういう人です。

「未来志向」と「個別化」が組み合わさると、一人ひとりの将来の姿を語れる人になります。「個別化」には、人それぞれの違いを見抜き、それぞれに合った関わり方をしたいという欲求があります。それぞれの人が自分の強みを活かして将来どんな形で活躍し輝いているのか、その人以上に描けるので、それを言葉にして伝えれば、その人に勇気を与え、成長を後押しします。「成長促進」を併せ持つ人も同じです。

「未来志向」と「慎重さ」が組み合わさると、将来のリスクを先の先まで見通す人になります。「慎重さ」には、起こりうるリスクを先に見つけて備えたいという欲求があります。未来を思い描く力がそちらに向くので、これから起こりうることを早くから見越して手を打てるのです。

このように、「未来志向」は組み合わさる資質によって表れ方を変えていきます。ただ、根っこは一つです。ワクワクする未来を描きたい。「きっと未来は開ける」と信じているその姿勢が、周りの人に希望を与えているのです。あきらめず夢を描き続け、語り続け、信じ続けてください。それがいつしか現実になります。

無料レポート

ストレングスファインダー®を受けた方へ

その困りごとには、理由があります

無料レポートの見本

ストレングスファインダー®の上位10の資質と、いま感じている困りごとを1つ選んでいただくと、なぜそうなるのかを資質の組み合わせで読み解き、上位資質で試せる対処を2つ書いた1枚を、メールでお届けします。

無料レポートを申し込む

上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。

もっと深く知りたい方へ

無料メルマガ

自分を知り、より良く生きる

自分の才能に気づく方法、才能の活かし方、自分とは違う他人とのより良い付き合い方を、ほぼ毎日お届けしています。読者限定の特典もあります。

メルマガに登録する
才能を強みに変える実践ガイド

無料プレゼント

才能を強みに変える実践ガイド

簡単なアンケート(選択式)にお答えいただき、メールアドレスをご登録いただくと、ストレングスファインダー®の実践ガイドをプレゼントいたします。

申し込む
自己実現の教科書

書籍

人生の主導権を握る! 自己実現の教科書

知識茂雄の著書です。Amazonでご覧いただけます。

Amazonで見る