相互理解がコミュニケーションの齟齬を減らす
先日、プロファイリング講座で、資質理解として影響力の資質を中心に扱いました。
奇しくも昨日昼間は、影響力の資質上位の方とのプロファイリングのセッションでした。
昨日のクライアントさんにもお話ししましたが、一般的に影響力の資質が上位に固まっている人は全体から見たら少数派です。
影響力の資質が上位に固まっている人が周囲の人から理解されにくいのは、単純にそういうことだと私は思っています。
かく言う私も、以前は影響力系の方に苦手意識を持っていました。
その当時に自分の苦手な人たちがストレングスファインダー®で言うところの影響力系の方だったとは知る由もありませんでしたが。
今自分のことを振り返ってみても、人間関係に問題を抱えているときって圧倒的に自己理解、他者理解が足りていなかったと思います。
自分が当たり前に大切にしていることは、他の人もそうだろうと無意識に思っていました。
いや、私の場合もっと正確に言えばそうである“べき”と思っていました。
SFによる自己理解、他者理解、相互理解が人間関係の改善に寄与しやすいのは まさにこの部分です。
SFは、それぞれの人の持つ上位資質から、その人が何を、どんなことを大切にしているのかを明確に言語化してくれるツールです。
SFによる自己理解、他者理解は、それまでの他の人とのコミュニケーションの齟齬のメカニズムを明確にしてくれます。
自分が大切にしていることを他の人が同じように大切にしているとは限らない。
逆に他の人が大切にしていることを自分自身が無意識にないがしろにしてしまっていることもある。
コミュニケーションの齟齬はすべてここに集約します。
影響力資質上位の人は、一般的に率直なコミュニケーションを好みます。
自分が率直であるだけではなく、相手にも率直さを求めます。
その点、かつての私はむしろ率直なコミュニケーションは苦手でした。
「調和性」上位なので、下手なことを言って相手と対立したくないとの心理が働き、自分の本音を隠したり、回りくどい言い方をしたりしていたと思います。
SFを学んで大きく変わったのは、影響力の資質が上位の人との関わり方です。
昨日のセッションがまさにそうでしたが、とにかく率直さを意識したコミュニケーションを心がけています。
とは言え、頭で理解したことをそのまま簡単にやれるかと言えばそうではないと思います。
私自身も影響力資質上位の方とのコミュニケーションを改善しようと思い立った当初は、ある意味恐る恐るという感じでした。
だってそれまでにこういう場面でこういうことは絶対に言わないであろう言葉を発したりするわけなので、最初はどうしても怖さがあるわけです。
相手に不愉快な思いをさせたりしないかと。
でも勇気を出してやってみると、全然そんなことはないことに気づけます。
そうやって少しずつ率直さを出していくことで、以前感じていた影響力資質上位の人への苦手意識も薄れていきました。
そしてこういう経験を繰り返すことで、影響力資質上位の人に対する関わり方のみならず、元々自分が持っていた行き過ぎた非主張的な部分も改善していった感覚もあります。
「こういうことを言うと相手を不愉快にさせてしまうのではないか」
「相手を困らせてしまうのではいか?」
そんな風に心配していたことの大半はそうではないことに気づけたからです。
繰り返しになりますが、人間関係がうまくいかない、すなわちコミュニケーションに齟齬があるのは、お互いがお互いの価値観にこだわるあまり、本当の意味でお互いを尊重し合えていないことに起因します。
だからこそ、お互いの大切にしているものを理解し合うことが大事なのです。
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