失敗を許す覚悟を持つく
私の研修では、最後に必ずコーチングのロールプレイをしてもらいます。
特に今回のように少人数の場合は全員にやってもらいます。
もちろん、たかだか一日学んだくらいでいきなりコーチングが出来るわけがありません。
それでもやってもらう理由は、一つには頭で考えていることが実際にはそうそう簡単には出来ないことを体感してもらうこと。
今回の参加者の方がいみじくも言われていましたが、傍から見ていると
「こうすればいいのに…」
と思うことがその場の当事者になるとできないのです。
ここから、コーチングを含むコミュニケーションスキルというのは、トレーニングがあって初めて活用できるようになるということを実感してもらえます。
そしてもう一つの理由は、そこで出てくるコーチングのテーマとしての個別の事例に対し、その問題解決ではなく、そういうテーマが目の前に現れたときにどう対処するかのマインドをお伝えすることです。
現場での実践的なコーチングですから、ある意味コーチ側も当事者です。
だからこそ、コーチングの難易度はぐっと上がるのです。
なぜならば、リーダークラスであればコーチングしている相手よりも自分の方が“正解”を知っているから。
それゆえ、コーチングにおいては、自分が考えること、すなわち自分が問題解決しようとすることを手放す必要があるのです。
そしてここは、あり方そのものが問われる部分です。
自分が考えることを手放すということは、相手に考えさせるということ。
すなわち相手にその力があるということを信じるということ。
いや正確には、相手には自ら考え、自発的に行動するとのポテンシャルがあることを信じるということ。
そしてそれは、過渡的には相手に失敗を経験することを許すということ。
すなわちそれは、その責任を自分が負うという覚悟を持つこと。
そういう覚悟が持てて初めて上司から部下へのコーチングが成り立つのだと思っています。
そしてこれは子育てにも通ずるところですね。
我が身を振り返りつつそんな思いでお伝えしました。
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