たとえば、上司から仕事のミスをきつく指摘され、直したあとも相手の表情が気になる。その後の返事が短いと、まだ怒っているのかと思い、もう一度謝ったほうがよいか迷う。次の仕事の確認もしづらくなる。
自分に改善すべき点があれば、そこは受け止めて直す。ただ、相手の機嫌が直るところまで、自分の責任だと抱え込まなくてよいと私は思っています。そのために、仕事で何を直す必要があるかと、相手がどう感じているかを分けて考えます。
きつく指摘されたとき、何を受け取ればよいのか
たとえば、集計表を提出したあと、上司から「数字が違う。ちゃんと確認して」と強い口調で言われたとします。
きつい言葉を受けると、数字のことに加えて、相手を怒らせてしまったことまで気になるかもしれません。でも、強い口調で「数字が違う」と言われただけでは、どの数字がどう違うのかは分かりません。指摘を受けたことと、実際に数字が間違っているかどうかは、分けて考える必要があります。
まずは元のデータと集計表を比べ、どこに違いがあるかを調べます。自分では分からなければ、「どの数字に違いがあるか、一緒に確認させてください」と尋ねてみてください。相手の表情をうかがい続けるより、仕事のどの部分に対応が必要かをはっきりさせます。
自分のミスが分かったら、何を伝えるか
入力ミスが見つかったなら、謝り、どう修正するかを伝えます。この例なら、「入力を間違えていました。すみません。元のデータと照合して修正し、今日中にお送りします」という返事が考えられます。
伝える期限は、実際に対応できる日時です。修正したら報告し、追加の対応が必要かも確認します。
直したあとも、相手が不機嫌に見えるとき
修正した集計表を送ったあと、上司の返事が短かったとします。まだ怒っているのか、自分の謝り方が足りなかったのかと考えたくなるかもしれません。
ただ、短い返事だけで、相手が何を考えているかまでは分かりません。別のことで機嫌が悪いのだろうと想像しても、やはり推測のままです。
ここでまた謝りたくなったら、仕事として何が残っているかに目を向けてみてください。修正漏れがあれば、そこに対応します。必要な修正も報告も済んでいるなら、相手の表情がやわらぐまで謝り続けることまでは、自分に求めなくてよいと思います。
相手が笑顔になったかどうかで対応の終わりを決めようとすると、修正が済んでも、まだ対応が残っているように感じるかもしれません。自分が引き受ける範囲を、仕事の内容に戻して考えるのです。
指摘する側にも、できることがあります。たとえば、チームで修正後も謝るやりとりが続くなら、指摘した側からも、修正を確認した結果や追加の対応の有無を伝えてみてください。仕事として対応が済んだかを言葉で確かめ合えば、表情や口調だけを頼りにしなくて済みます。
言われ方がつらかった気持ちも認める
仕事への対応が済んでも、きつい口調が頭から離れないことはあると思います。改善点を受け止められたことと、言われ方がつらかったことは、両方あってよいのです。相手に対して誠実であることと、自分の気持ちに正直であることは、どちらも大切にできます。
落ち着いて考えるのが難しいときは、まず深呼吸をしてみてください。「相手の感情は相手のもの」と心の中でつぶやくのも、私がnoteで紹介した方法です。相手にすぐ何かを伝えようとせず、指摘された仕事の内容と、自分がどう感じたかを分けて振り返るところからでもかまいません。
指摘された仕事の内容と、自分がどう感じたかを分けておくことは、相手に何かを伝えるときにも役立ちます。アサーティブ・コミュニケーション研修では、指摘を受け取る側も、指摘する側も、一人ひとりが自分の伝え方のくせを知り、評価を交えずに事実を伝える練習や、気持ちを言葉にする練習を、自分の実例で行います。人数や時期が決まっていなくても、ご相談いただけます。
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上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。
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