先日、少人数のストレングスファインダー研修を実施しました。
少人数の研修では、冒頭にたっぷり時間を取って、資質のプロファイリングをします。一人ひとりの資質の組み合わせから、その人がどう振る舞いやすいかを解説していく時間です。
なぜ最初にそこに時間をかけるのか。お互いの傾向が分からないまま研修を続けても、その後の内容を自分のこととして受け取ってもらえないからです。
今回は、そのプロファイリングの中でよく話題になる「資質の組み合わせ」について書いてみます。
片方が上位だと、もう片方が下位になりやすい組み合わせ
ストレングスファインダーの資質には、片方が上位だと、もう片方が下位に位置しやすい組み合わせがあります。
たとえば、最上志向と回復志向、戦略性と調和性などです。ここでは、最上志向と回復志向を例にします。
最上志向と回復志向は、改善の向きが逆
最上志向は、すでにあるものをさらに良くしようとします。回復志向は、うまくいっていないものを直そうとします。
点数でたとえると、最上志向は80点のものを120点にしたい。回復志向はマイナス20点のものをゼロに戻したい。どちらも改善ですが、何を改善の対象にするかが逆になります。
どちらも「改善」。向かう先が違う
回復志向
マイナス20点のものをゼロに戻したい。うまくいっていないものを、直す。
最上志向
80点のものを120点にしたい。すでにあるものを、さらに良くする。
私自身、最上志向が上位で、回復志向は最下位です。そのため、直したほうがいい点には、無意識のうちに触れたがりません。強みを見つけて、そこを伸ばす方向で話したくなります。
リーダーと部下で分かれたとき
最上志向と回復志向が、リーダーと部下で分かれることがあります。リーダーが最上志向、部下が回復志向。このとき、無意識のすれ違いが起こりがちです。
商品開発チームで考えてみます。
リーダーは、自社商品の良さを前面に押し出し、さらに伸ばそうとします。部下は、その商品の欠点をなくす方向で改善しようとします。
会議では、この違いがそのまま意見のぶつかり合いになります。
しかも、どちらも自分が正しいと思っています。悪意はありません。悪意がないぶん、どちらも引く理由がなく、話し合っても噛み合わないまま終わります。
どちらの視点も必要
ただ、客観的に見れば、どちらの視点も必要です。良さを伸ばさなければ商品は選ばれませんし、欠点を放置すれば信用を失います。二つは補い合う関係にあります。
ぶつかっている最中は、お互いにそれが見えていません。
相互理解が進むと
お互いの資質の組み合わせを知って相互理解が進むと、この噛み合わない状態が変わります。
意見が違ったときに、相手が間違っているのではなく、相手は自分と違うところを見ているのだと分かるようになります。そうなると、違いを潰し合う必要がなくなります。
これまで衝突に使っていた時間が、二つの視点を合わせる時間になります。良さを伸ばしながら、欠点も直す。片方の視点だけでは出てこなかった案が出てきます。
相互依存とは
相互依存という言葉があります。
人に頼り切っている状態が依存、自分の力でやっていける状態が自立です。相互依存は、自立の次の段階で、互いの違いを互いの資源として使える状態のことです。
最上志向のリーダーと回復志向の部下で言えば、リーダーは部下に弱いところを見つけてもらい、部下はリーダーに伸ばす先を示してもらう。自分に見えにくいところを、相手が見てくれている状態です。
相互理解なしに、この状態にはなりません。相手が何を見ているのかが分からなければ、違いは邪魔なものにしか見えないからです。
そのためには、自分の資質だけでなく、相手の資質も知っている必要があります。
資質の組み合わせを知ることは、自分を知るためだけのものではないと思っています。チームで共有したときに、いちばん効きます。
上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。
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