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ストレングスファインダーで「同じ資質なのに、人によって出方が違う」のはなぜか

この記事の要点
ストレングスファインダーを学んでいて、「同じ資質を上位に持っているはずなのに、人によって出方がまったく違う」と感じたことはないでしょうか。あるいは、「自分のTOP5の説明を読んでも、なぜか100%しっくりこない」と思ったことは。それは、上位資質の表面的な読み方で止まっているからかもしれません。この記事では、5,000名のプロファイリング経験から見えてきた、34資質の並び全体を読むという視点をお伝えします。

ストレングスファインダーの結果を見るとき、多くの方は上位資質の傾向や、上位同士の組み合わせを読み解いていきます。それももちろん大切な作業です。

ただ、それだけで終わらせてしまうのは、少しもったいない気がしています。

ストレングスファインダーの面白さは、34資質の並び順そのものに、その人らしさが現れることにあります。上位だけではなく、上位と下位の関係、離れやすい資質同士、くっつきやすい資質同士。そうした並び全体の構造のなかに、その人の輪郭が見えてきます。

並び全体に表れる、その人の輪郭

実際にたくさんの方の結果を見ていると、上位でくっつきやすい資質同士があったり、上下で離れやすい資質同士があったりします。

自分の並びがそうした傾向に沿っているのか、あるいはそこから外れているのか。これも、その人を理解するうえで大事な情報です。

並びには、その人の生き方の癖や、ものの感じ方、判断のしかたが現れています。

上位だけを見ていると見落としてしまうものが、並び全体を眺めると見えてきます。

◆

わかりやすい例:着想と調和性の関係

例をひとつ挙げてみます。多くの場合、着想は調和性と離れやすい傾向があります。

IDEATION
着想

発想を広げていく才能。アイデアを次々と生み出し、新しいつながりを見つけていく。

HARMONY
調和性

ひとつにまとめて収束させる方向で、合意を取っていく才能。現実的な落としどころを探る。

広げる方向と、まとめる方向。この両者の順位が離れていればいるほど、それぞれの特徴がくっきりと際立っていきます。着想が高く調和性が低い人は、アイデアを奔放に広げることに迷いがありません。逆に調和性が高く着想が低い人は、まわりの意見をまとめながら現実的な落としどころを探ることに自然に向かっていきます。

ところが、両方とも上位に持つ人がいる

ところが、この着想と調和性を、両方とも上位に持つ人が少なからずいます。

そういう人は、当然ながら両方の特徴を併せ持つことになります。自分の中で発想を広げたい欲求と、現実的な線でまとめたい欲求の、両方を抱えているわけです。

「アイデアはどんどん湧いてくるけれど、結局は現実的に落としどころを探してしまう」「ブレストの場でも、奔放に広げるよりは、まわりの意見を踏まえながら整理していくほうが楽」——そんな感覚を持つ人は、もしかすると着想と調和性が両方近くに並んでいるのかもしれません。

そしてこの両方の欲求が、状況に応じて使い分けられる人は、アイデア倒れにならず現実的な線に落とせる強みを発揮します。一方で、二つの欲求が同時に動いて葛藤を生むこともあり、その揺れこそがその人らしさをかたちづくっていたりもします。

同じ資質を上位に持っていても、人によって出方が微妙に違うのは、こういうところが影響しています。着想5位の人でも、調和性が10位にあるか、調和性が30位にあるかで、その着想の現れ方は違ってきます。

◆

もうひとつの例:回復志向と最上志向

似たような関係性は、ほかの資質の組み合わせにも見られます。

RESTORATIVE
回復志向

問題を見つけて解決する才能。「壊れているもの」「うまくいっていないもの」に目が向く。

MAXIMIZER
最上志向

よいものをさらに優れたものへ引き上げる才能。「すでにうまくいっているもの」「強みを伸ばす方向」に目が向く。

両者とも、何かを「より良くしたい」という方向性は同じです。ただ、見ている起点がまったく違います。

両方を上位に持つ人は、壊れているものを直しながら、よくなったらさらに伸ばしていく、という二段階の改善が得意な人になります。一方が上位、もう一方が下位の人は、どちらか一方の視点で世界を見る癖が強くなります。

◆

並び全体を眺めるという読み方

ストレングスファインダーは、上位だけを見るツールではなく、34資質の並び全体を眺めるツールです。

ご自身の並びを、もう一度開いてみてください。たとえば、こんな視点で眺めてみると、新しい発見があるかもしれません。

並びを眺めるための視点
  • 上位の資質と下位の資質を見比べたとき、どんな対比が浮かびますか
  • 上位資質の中に、方向性が似た資質と、逆方向の資質が混ざっていませんか
  • 上位5位以内に、4つの領域(実行力・影響力・人間関係構築力・戦略的思考力)のうち、どれが多く入っていますか

ただ、ひとつだけ前提があります。

「統計的にくっつきやすい資質はどれとどれか」「統計的に離れやすい資質はどれとどれか」——こうした傾向は、ギャラップ社からも公式には公開されていません。私自身、5,000名以上のプロファイリングを重ねるなかで、ようやく見えてきた経験的な知識です。

ご自身の並びが「統計的な傾向に沿っているのか、外れているのか」を判断するには、その傾向そのものを学ぶ必要があります。それが、並び全体を読み解くための入り口です。

おわりに

自分の資質の並びを読み解くというのは、自分自身を新しい角度から知り直す作業でもあります。

上位資質の名前を覚えて満足するのではなく、なぜその並びになっているのか、その並びが自分の何を語っているのか。問いを深めていくほど、ストレングスファインダーは、ただの診断ツールから、自分を理解するための手がかりに変わっていきます。

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上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。

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