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人は誰しも自分の価値観をもっとも大事にしています。

当たり前ですね。

でもそこには、自分の価値観を大切にすればするほど自分とは異なる価値観を持つ人のことを大切に思えなくなるというジレンマがあります。

決めつけが大事

自分が大切にしているものは、他の人にも大切にして欲しいと思うのは当然のことです。

だからこそ、自分が大切にしているものを蔑ろにしているように思える人のことが許せなくなってしまう。

人間関係の悩みのほぼすべてがここに起因すると思います。

で、これを解決する方法は至って簡単です。

自分の価値観を自分が大切にしているのと同じように相手が相手の価値観を大切にすることを尊重する。

これだけです。

でも、それを実行するのは難しい。

なぜかと言えば、一つには人には様々な価値観があることをそもそも知らないこと。

ただ、その部分というのは、それこそストレングスファインダーが解決してくれる部分ですね。

34資質の特徴を知るだけでも、人って様々な価値観に基づいて生きているのだということを理解できますから。

それでも、

「人それぞれにいろんな価値観があるんだなぁ」

と思えたにしても、そこからただちに相手の価値観を尊重するところまで行くのは難しいのかもしれません。

場合によっては自分が忌み嫌う言動を、特定の資質を持つ人がやっているかもしれませんからね。

では、今の私自身の感覚がどうかと言えば、ストレングスコーチとして当たり前といえば当たり前ではありますが、34資質すべてを素晴らしいものだと心から思えています。

どうやってその感覚を得たかと言えば、最初からすべての資質は素晴らしいものだと決めつけて人の話を聴くようにしたことです。

ここは、先日の記事とつながるところですが、どういう前提を持っているかで何を聴いても、何を見ても自分自身の受け取り方が変わります。

素晴らしいものだと決めつけ、その前提で話しを聴けば素晴らしい部分が耳に入り、残ります。

当然ながらその逆もまたしかり。

ひょっとしたら、多くの人はこういうことをやろうとしているのかもしれません。

すなわち、たくさん話しを聴くうちにその人の（資質の）素晴らしいところ“も”聞こえてきて、その積み重ねにより素晴らしいと思えるようになる。

もちろんそれが悪い訳ではありませんが、やっぱり時間が掛かりますし、非効率です。

それに何より、ここは単なる事実として言えるのは、すべての資質、そしてそれが端的に表わす人それぞれの価値観は、純粋にただただ素晴らしいものなのです。

だから単純に素晴らしいものだと決めつけて、そう信じて話しを聴く、観察する。

これが大事だと思います。

特に自分の苦手な人に対して、否定的な目線を持ち続けていても決してその人との関係性は改善しません。

だってその目線ではその人のイヤなところしか目に入らないから。

だからその人との関係性を改善したいと思うのであれば、無理矢理にでも

「この人の良さって何だろう？」

「自分に見えていない素晴らしいところって何だろう？」

と、その人なりの素晴らしさがきっとあると思い込んで接してみることが必要だと思います。

一般的に“決めつけ”は良くないこととされますが、この観点での決めつけは大いに推奨されるべきだと思います。