資質の組み合わせ「本当はどうしたい?」
今回は、他者評価が気になったり、“べき”、“ねば”が強く本当はどうしたいかが見えにくくなりがちな組み合わせについて書いてみます。 まずは、この方から。 影響力と人間関係構築力のこの色の組み合わせでのキーワードは、“人”です。 人と関わり、人に影響を与える人です。 「社交性」は、自分のことを好きにさせる影響力を発揮する資質。 その裏返しで、「嫌われたくない」が出がちな資質でもあります。 そしてもう一つは、「共感性」。 「共感性」で出がちな欲求は、「いい人と思われたい」です。 つまりこの方の場合は、「いい人として好かれたい」になりますね。 だから実際に“いい人”だと思います。 いつも穏やかな笑顔で、話しかけ易い雰囲気を漂わせている感じだと思います。 一方こういう方の場合、ついつい何かと、“いい顔をしてしまう”ところがあるかもしれません。 いろんな人からいろんなことを頼まれて、あれもこれもと引き受けるとしんどいとわかっていながら、ついつい…なんてことに。 こういうところがいわゆるベースメント、弱み使いですね。 次は、この方。 一見して、“誠実さ“が伝わってきますね。 何事も、間違いなく“ちゃんときちんとやる”人だと思います。 その意味で、周囲からの信頼が厚い方だと思います。 一方、“こうあるべき”“こうあらねば”が出やすいのが実行力の資質です。 だから、行動の基準が“べき”、“ねば”になりがちだと思います。 ここでもまた、それが強すぎると自分を追い込みしんどくなりますね。 他者評価が気になり過ぎる人も、“べき”、“ねば”が強い人も、それを緩めるには、自分自身に「本当はどうしたいの?」と訊いてその声に従うこと。 たぶん、というか絶対とっても怖いのだけど、それを乗り越えてやってみる。 すると、こんなことに気づけると思います。 そんなに簡単に人は他の人を嫌わない。 世の中は、自分が考える以上に“いい加減”。 そして、世の中は自分が思うよりもっともっと自分に優しい。
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