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クリフトンストレングス®で、矛盾した資質の組み合わせはあるのか?

矛盾した資質の組み合わせはあるのか?


前回に続き、二つ目のご質問に回答します。

2.矛盾する資質言葉のイメージの影響かもしれませんが、矛盾する資質が上位にある場合、より上位が優位なのだろうとは思いますが、本人はしんどかったり、葛藤が多かったりするのでしょうか。

それとも、意外と上手く同居できるものなのでしょうか。

例えば、私の場合だと「共感性」(4位)と「指令性」(9位)は矛盾するように思います。


ここでもまず私個人の考え方による前提からお話しします。

結論から先に言うと、矛盾する資質の組み合わせというのはないと思っています。

と言うか、そう考えた方が良いと思っています。

クリフトンストレングス®(ストレングス・ファインダー®)は、いわゆる二項対立の立場を取りません。

これが上位にあると別のこれは必ず下位となるという考え方をしないということです。

「調和性」と「戦略性」のように統計的に見ると離れやすい資質同士は存在しますが、絶対に離れるということではありません

私自身がクリフトンストレングス®(ストレングス・ファインダー®)を好きな理由の一つが、どんな資質の組み合わせも否定しないことで人の多様性を幅広く表現できるところです。

とは言え、自分の内面である資質の思考と別の資質の思考とがぶつかったり、すれ違ったりして葛藤を招くことも当然あり得ます。

私自身で言えば、「自我」から来る前に出て目立ちたいとの欲求と「調和性」から来る出る杭にはなりたくないとの思いが常にぶつかっている感覚があります。

そして多くの場合、その狭間にいる自分に葛藤があります。

だからと言ってその組み合わせを持つこと自体を矛盾とは捉えていません。

なぜなら、その二つの資質から来る欲求は確かに自分の中にあると実感できているからです。

そして、その二つの資質ともに自分にとってはとても大切な才能であると思えているからです。

だから大事なのは、時々ぶつかったりする資質の組み合わせが上位にあったとしても、それを矛盾と捉えず、その両方の素晴らしい才能をどう活かしていくのかを考えるということです。

と言うより既にうまく活かせていることに意識を向けていくことが大事だと思います。

ご質問者の場合で言うと、「指令性」による感情を交えない率直さと「共感性」による感情重視の温かさが共存していることによってうまくいっている面に目を向け、さらにそれを活かす方向で意識づけするということです。

具体的には、「指令性」的に自分の思い通りに物事を進めたいという欲求がありつつも、決して周囲の人の気持ちを置いていくことはないだろうというところ。

別の側面では、相手のために、相手を想うからこそ率直にフィードバックやアドバイスを与えられるところもあるだろうということ。

「共感性」だけだと相手の心情を察し過ぎて躊躇してしまうところを「指令性」が背中を押してくれているかもしれません。

もし上記に思い当たるところがあれば、そういうところはどちらかの資質だけが上位にあっても出てこない特徴(才能)になると思います。

繰り返し書いていますが、クリフトンストレングス®(ストレングス・ファインダー®)は人を幸せにするためのツールです。

だからこそ大事なのは、どういうマインドでそのツールを使うか

矛盾するように感じる資質同士が上位にあるとき、それが自分にとってどんな素晴らしい才能をもたらしているのか。

そんなふうに考えられるといいですよね。

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