人は、自分の価値観を投影して他者を見ている
前回の記事ともつながることです。 前回は、本来の自分と、見せてしまっている自分とのギャップについて書きました。 今回は、逆の立場で書いてみます。 すなわち、自分が勝手に相手のことをジャッジしてしまっているケースもあるということ。 人それぞれに大切にしている価値観があります。 そしてその価値感に基づいた基準を持ち、他者の言動をジャッジしてしまいます。 そのジャッジが時にその人(他者)本人のあり方ではない人物として思い込ませてしまうことがあります。 別の言い方をすると、相手が本当に感じていることと別のことを感じているように思わせてしまうことがあります。 例えば、「共感性」上位の人は、多くの場合喜怒哀楽の感情が豊かでありそれが表情として表に出ることも多いです。 特に「ポジティブ」も併せて上位だとそうなりがちです。 そういう人から見ると、表情が表に出にくい人は接するのが難しく感じることもあるかもしれません。 例えば、皆で笑いの絶えない楽しい場にいたとして、ある人がそんなに楽しそうには見えないとき、 「なんだかつまらなそうだなぁ…」 と感じてしまうとか。 もっと言えば、 「せっかく楽しい場なんだからもっと楽しめばいいのに…」 と思ってしまうとか。 でも、これって相手がどう感じているかは相手にしかわからないことであり、あまり表情には出ていなくともとっても楽しんでいるかもしれないのです。 私自身がそうなのですが、自分としては十分楽しめていても、それがわかりやすく表情に出るタイプではありません。 なので、自分の内なる感情とは裏腹に「淡々としてますね…」と言われることが多いです(^_^;)。 上で書いたようなすれ違いはまだ良いのですが、それが極端になるとこんなことが起こり得ます。 「ポジティブ」上位の人は、自分が前向きなだけにその自分なりの前向きさの基準で他者を見てしまいます。 すると、場合によっては他者のことをネガティブな思考を持っている人として認識してしまうことがあり得ます。 先日実施した研修ではまさにそんなことが顕在化していました。 本人は、割とフラットに、ニュートラルに自分を見ているからこそ、自分の苦手なことも率直に口にすることができるのだけれど、それを見ているある人はその行為を自己否定として捉えてしまっていました。 こういうのは特に「最上志向」「ポジティブ」の人だと起こりやすいかもしれません。 なぜならば、こういう人は無意識レベルで自分にも他者に対しても良い面にのみ目を向けがちだからです。 もっと言えば、何に対してもその良い面を見出すというのが大切にしている価値感だったりします。 こういう人からすると、そういう価値観を持たないように見える人のことが“必要以上に”ネガティブに見えてしまうということです。 人は、誰しも自分の大切にしている価値観を、そのまま他者をどう見るかを含めたものの見方として無意識に投影しています。 ここに気づいていないと無用なすれ違いが起こりがちです。 上の例で言えば、本人はそんなにネガティブな訳でもないのに 「もっと前向きに考えようよ!!」 的な言葉がけをついついしてしまうとか。 こういうすれ違いを減らすためには、ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)の資質から見た自分の思考の傾向を理解すると同時に、自分とは異なる価値観に基づく思考、感情、行動のパターンを理解していくことが必要です。 特にチームとして異なる価値観を持つ者同士で協業していく上ではとても大事なことです。 先日の研修では、その点がとても機能したなぁと思います。ストレングスファインダー®徹底活用ガイド
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