“基準を引き上げる”とは、自分に許可を出すこと
先日は、オンラインでの終日のコーチング講座でした(参加する方)。 今回のテーマは、コーチングの自己基盤で言うところの“基準を引き上げる”ということ。 自己基盤で扱う言葉のすべてに言えることですが、その定義は「これだ!」というただ一つの正解はありません。 というか、私はそう思っています。 “基準”という言葉にしても、“引き上げる”の概念にしても、それをどう捉えるかは人それぞれ。 自分にとっての“基準”とは、自分の行動を決めている標準となっているもの。 自分の行動のよりどころとなっているものと言ってもよいでしょう。 ここでいう“よりどころ”もまた、いろんな方向性があると思います。 たとえば以前の私であれば、自分の着る服に関しては黒とか紺とかグレイとか、そんな色ばかりでした。 取り立てて意味があるわけでもなく、そこに(ナゾに)自分の基準があったのです。 ある種の思い込みですね。 それが今では割と原色系のものも着るようになっています。 そのこと自体が私にとっては“基準を引き上げた”との感覚なのです。 なぜならば、以前の私は原色系のものを着ることを“自分に許していなかった”から。 違う言い方をすると、自分にはある種のおしゃれをするという価値はないと思い込んでいたのです。 黒とか紺とかグレイとかがおしゃれではないという意味ではなく、(自分からすると)地味な色(だけ)が自分にはふさわしいと思い込んでいました。 逆に言えば、原色系の色は自分にはふさわしくないと思い込んでいました。 それがあるとき(細かい経緯ははしょりますが)「こういう色着てみてもいいんじゃない?」と思うようになり、チャレンジするようになったのです。 自分にとっての“基準を引き上げる”の意味は、“選択肢を増やす”ということに他なりません。 そして、選択肢を増やすには、今まで選んでいなかったことを選ばせる“許可を自分に与える”必要があります。 「こんなこと自分には無理だ」「あり得ない」「ふさわしくない」と思い込んでいたことに「本当にそうかなぁ?」との問いを持ち、ある種の自分だけのタブーに挑戦していく。 これが私が思う“基準を引き上げる”ということです。 言葉の定義や概念はともかく、選択肢を増やすということはそのまま先々の可能性を広げるということにつながります。 選択肢を増やし、可能性を広げることは、そのまま他者との関係性にも反映されます。 自分に許せることが増えれば増えるほど、他者の振るまいも許せるようになっていくからです。 自分だけのタブーを破ることに挑戦し、選択肢を増やす方向に向かうことが、もっと楽に、そして自分らしく生きていくことにつながっていくのだと思っています。
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