「規律性」をより効果的に活かす
「規律性」上位の人は、物事に秩序をもたらす天才です。 「規律性」の人は、一度「これをやる」と決めたらそれを苦もなく習慣化し継続することができます。 例えば健康面で言えば、「毎日こういう運動をする」と決めてしまえば着実に実行するので、確実な成果に結びつきます。 その意味で、繰り返し同じことを確実に実行できる才能で、どういう成果を目指すのかを意識しておくことが大事だと思います。 客観的に見て生産的なことをやろうとしているのか? そこを意識することで、秩序立てて物事を進めていくその才能がより活かされると思います。 チームで仕事をしているのであれば、自分の才能をどう活かして周囲に貢献できるのかを意識しましょう。 例えば、「規律性」が低くて定期的にやると決めたことをきちんと実行することが苦手な人が多い職場では、その必要なことを実行するためのトリガーとなる役を担うとか。 口頭で声を掛けるでもいいし、メールでリマインドするでもいいと思います。 それから、「規律性」の人は、二度手間や手戻りのないようにまずきちんと全体の進め方の構造を設計します。 変化の多い環境にあっても場当たり的な対応を取るのではなく、全体を見て変わったなりに秩序を持ったやり方に再構築しようとします。 その分対応に時間が掛かることはあっても、長い目で見るとその方が無駄がなかったりもします。 それでも、周囲にいる人が必ずしも自分と同じように考える訳でもないので、自分が何を大切にしているからそういう振る舞いになるのかを、周囲の人に伝えておくことが大切だと思います。 これは、繰り返し書きますが、どんな資質についても言えることです。 自分の思考パターンは、自分だけのものであり、世の中全般から見たら必ずマイノリティであることへの自覚が大事です。 他の資質を持つ人との協業という意味では、例えば「適応性」を持っている人は、「規律性」上位の人とは対照的で、行き当たりばったりに振る舞うことが多いです。 だから、秩序立ったルーティーンに基づき繰り返し同じことをやるのが苦手。 一方、起こったことに反応し、即対応していける資質でもあるので、前述したように何か定期的に繰り返し実行が必要なことに対しトリガーを掛けてあげると、「適応性」の人にとってはありがたい存在になり得ると思います。 そして、不測の事態が起こり、緊急で何かを変更しなければならない時は「適応性」の即応性を頼る。 こんな風に、ある意味対極にいるだけに相互協力の関係が築きやすいと思います。 「規律性」上位の人は、チームの中にあってメトロノームのように正確なリズムを刻んでくれるような存在だと思います。 自分のそういう才能を自覚し、どういう場面でどのように活かせるのかを考えてみてください。
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