「アレンジ」をより効果的に活かす
「アレンジ」という資質も様々な才能を内在していますが、その一つはあらゆるリソースを最適に組み合わせて成果を出していくということ。 ここでいうリソースとは“資源”のことで、人、モノ、金、時間、情報などのことです。 基本的に「アレンジ」の資質は“与えられた”リソースを最適に組み合わせることを考えます。 それでも、ある意味リソースの量、質が成果にも反映されるわけなので、自分が十分な量、質のリソースを持っているかに意識を向けることが“組み合わせ”という観点では大事になってきます。 例えば、「収集心」を併せ持っている人であれば自ら情報を集めます。 「個別化」を持っている人であれば“ヒト”というリソースに目を向けます。 具体的に言えば、それぞれの人の特徴を活かし適材適所のチームづくりが得意です。 逆に言えば、自分がそういう資質を持っていないならばそれらの資質を持つ人を頼ればよいわけです。 例えば自分がチームを率いることになったとき、「個別化」の人にその人が捉えているチームメンバーそれぞれの特徴や強みを教えてもらうとか。 「アレンジ」という資質は(私のように「責任感」持ちだと別ですが)人に任せて自分は采配を振るう方に回ることの方が基本的には得意です。 なので、可能であれば十分なリソースを与えられる前提で任せてもらえる環境を整備する方が良いです。 加えて、より効率的に成果を出すために計画、手順、システムなどを随時変更できるフリーハンドを与えられるとなお良いです。 協業という意味での注意点は、特に実行系が上位の中での「アレンジ」は成果に強くコミットするので、まだ未熟な人ばかりアサインされると意欲を失う可能性があります。 特に「最上志向」を併せ持っているとその傾向はとても強く出ます。 なので、そういう人の場合は上で書いた「個別化」や人の成長を支援する「成長促進」、どんな人にも居場所を与える「包含」など、人間関係構築力の資質を上位に持つ人がメンバーにいてくれると安心ですね。 ここで書いていることは、当該資質を上位に持つ人が意識すると良いことであると同時に、当該資質を上位に持つ人にどういう環境を与えればその人がより生き生きと働けるかということでもあります。 そういう観点でも参考にしてもらえれば嬉しいです。
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