ブログ

違うからこそ面白い―資質を通じて深まるお互いの理解

先日、某企業さんで40名ほどの方にご参加いただき、クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)の研修を開催しました。

参加者が多い研修でよく取り入れているのが、『資質あるある』というワークです。このワークでは、同じ資質を上位に持つ人同士がグループになり、その資質ならではの「あるある」を話し合います。「私も同じ!」「それ分かる!」といった共感が生まれやすく、盛り上がることで、自分の資質について自然と理解が深まります。

実はこのワークには、もうひとつ大切な狙いがあります。それは、統計的に見て「順位が離れやすい資質同士」をあえて取り上げて比較することです。自分とは異なる資質を比べてみることで、お互いの感じ方や考え方の違いを具体的に理解できるのです。

例えば、研修でよく取り上げるのは「着想」と「調和性」です。「着想」は、次々と新しいアイデアが浮かび、自由に想像を膨らませることを楽しむ資質。一方、「調和性」は、現実的に物事をまとめていくことや、意見がまとまるよう調整することが得意な資質です。

そのため、会議の終盤で話がまとまりかけているときに、「着想」の人が新しいアイデアをふと口にすると、「調和性」の人は内心「また話が広がってしまうのかな…」と心配になったりします。また、アイデアが自由に飛び交う場面では、「調和性」の人が「それはどうやって実現するんだろう?」と気になってしまい、なかなか素直に楽しめないこともあります。

こうした小さなすれ違いを防ぐために、たとえば「着想」の人は「まだ具体的じゃないけれど、単なる思いつきなんだけどね」と前置きを添えてアイデアを伝えると、「調和性」の人は安心してその話を受け止めやすくなります。逆に、「調和性」の人も、アイデアが自由に出される段階では、あまり実現可能性を気にしすぎず、「具体化が始まったら自分の出番!」と思うと気持ちが楽になるでしょう。

資質は一人ひとり違う組み合わせを持っています。だからこそ、お互いの違いを知り、相手の視点や感覚に寄り添うことで、より温かなコミュニケーションが生まれるのです。私がこのワークを大切にするのも、まさにそんな場面をたくさん見てきたからです。これからも、互いの違いを楽しみながら理解を深められる研修を届けていきたいと思っています。


株式会社ハート・ラボ・ジャパンでは、クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)を活用した各種研修を提供しております。詳細はこちらよりお問い合わせください。


上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。



ストレングスファインダー®徹底活用ガイド

簡単なアンケート(選択式)にお答えいただき、メールアドレスをご登録いただくと上のストレングスファインダー®徹底活用ガイドをプレゼントいたします。お申し込みは、上の画像をクリックしてください。
無料メルマガ「才能を活かして自分らしく楽に生きる方法」

思考を緩め、人間関係を改善し、自分らしく楽に生きる方法を、ほぼ毎日お届けしています。

メルマガ読者限定の特典も提供しています!