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クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)34資質完全ガイド「原点思考」

戦略的思考力の資質である「原点思考」について解説していきます。

振る舞いの特徴


「原点思考」を持つ人は、過去の出来事や歴史に強い関心を持ち、それらが現在にどのような影響を与えているかを理解しようとします。物事の成り立ちや背景を深く探ることで、現状をより正確に把握し、進むべき方向を見極めようとします。

彼らは過去の成功や失敗を分析し、それが今後の行動にどう役立つかをよく考えます。新しいアイデアや変革が提案された際には、その背景や過去の経験を踏まえ、その取り組みがどのような影響を与えるかを慎重に見極めます。表面的な解決策を選ぶのではなく、過去の知識に基づき選択を行うことを好みます。

さらに、「原点思考」を持つ人は、過去の出来事や伝統を尊重し、それに基づいた行動を取ることを重視します。急激な変化よりも、過去の経験や価値観に基づいた安定した進展を大切にし、新しい取り組みを求められるときも、過去との整合性を確認しながら進むことを選びます。彼らにとって、過去を理解することは単なる記録ではなく、今後の行動の指針として重要な意味を持ちます。過去を深く理解することで、リスクを減らし、今後の成功につながる手がかりを得ることができるのです。

根源的な欲求、動機づけ


「原点思考」を持つ人は、過去の原点や経緯を探り、それを理解することで現状を把握し、将来の意思決定に役立てたいと考えています。

強みとして活かせている状態


「原点思考」を強みとして活かしている人は、過去の経験を基に現状を分析し、チームや組織の複雑な問題を解決する力を発揮します。たとえば、プロジェクトが進行中に課題に直面したとき、彼らは過去の成功事例や失敗から学んだ教訓を振り返り、その経験をもとに次に取るべき行動を決定します。

プロジェクトでリソース不足が原因でスケジュールが遅れた場合、彼らは以前の同様の状況を思い出し、適切なリソース配分と管理策を提案します。これにより、同じ失敗を避けるだけでなく、チーム全体のスムーズな進行をサポートします。また、「原点思考」を持つ人は過去の知識や文化を次世代に伝えることにも長けています。企業の新人研修などで、ベテラン社員の成功法則や経験を共有し、組織全体のスキルアップを図ります。彼らは組織の成長と持続性を支える重要な役割を担い、過去の教訓を共有する姿勢はチーム全体の信頼を得る手段ともなります。

さらに、新しいプロジェクトに挑戦する際、過去の失敗を防ぐための方法をチームに説明し、全員が共通の認識を持つように導きます。これにより、チームは一体感を持ち、次のステップに進むことができ、全体の目標達成に向けた強固な基盤を築けます。「原点思考」を活かしている状態では、過去を振り返るだけでなく、過去の知識を未来に活用し、チームや組織の目標達成に向けた道筋を示す力を発揮します。

妨げになってしまっている状態


「原点思考」を持つ人は、過去の出来事や経験に強い価値を置きますが、過去に意識が向きすぎると、変化や新しいアイデアに抵抗感を持つことがあります。特に、過去の成功や伝統に深く依存している場合、「これまでこうしてきたから大丈夫だ」と思い込んでしまい、新しい状況に柔軟に対応できず、変化に対応するのが遅れることがあります。その結果、自分自身やチーム、組織全体が前進するチャンスを逃してしまうことがあるのです。

過去と現在のつながりを見出そうとするあまり、今起きている新しい課題や機会に十分な意識を向けられないこともあります。過去の教訓を活かそうとする気持ちは大切ですが、今の状況や未来の可能性を見逃してしまうことがあるため、変化への抵抗感が強まることもあるのです。過去を振り返ること自体は問題ではありません。「原点思考」の強みは、過去から得た知識やリソースを今と未来にどう活かすかです。今に意識を向けつつ、過去の経験を適用し、未来の成長にどうつなげられるかを常に意識することが重要です。

効果的に活かす方法


「原点思考」を効果的に活かすには、過去の教訓を「今」にどう適用するかを意識的に考えることが大切です。時にはそのまま活かせることもありますが、現状に合わせて調整しながら使うことが効果的な場合もあります。たとえば、過去に成功したプロジェクトの方法が今でも有効なら、そのまま適用できます。しかし、状況が変わっている場合、成功要因を基に調整を加え、よりスムーズに進めることができます。柔軟に考えることが、「原点思考」を活かすポイントです。

また、過去の知識を他者と意識的に共有することで、チームに貢献できます。「以前、この方法でうまくいった」という事例を共有し、メンバーに新しい解決策や視点を提供できます。過去の経験を単に思い出すのではなく、今の課題にどう活かせるかを考え、協力関係を強化できます。リーダーとして「原点思考」を活かす際には、過去の経験を基にして、今すぐ実行できる行動を提案することが効果的です。たとえば、リソース不足でプロジェクトが遅れた経験を活かし、リソース管理を強化することで、チームの信頼を得ながら成果を上げることができます。

対比される資質


「原点思考」と対比される資質の一つが「未来志向」です。「原点思考」を持つ人は、過去の出来事や歴史を基に今を理解し、そこから学びを得ることが得意です。一方、「未来志向」を持つ人は、まだ訪れていない未来に希望や可能性を見出し、今を考えます。「原点思考」が過去の教訓を大切にするのに対し、「未来志向」は未来のビジョンを基に今を進めようとします。

また、「分析思考」と「原点思考」は似た点もありますが、アプローチが異なります。「原点思考」は「そもそも、この出来事がどこからやって来たのか?」と過去の成り立ちを追いますが、「分析思考」は「なぜこうなったのか?」と原因と結果を探り、物事の背後にある論理を解明しようとします。

他の資質との組み合わせ


「原点思考」と「回復志向」を組み合わせると、根本的な問題解決が得意になります。問題が発生した時、今の状況だけを見るのではなく、「そもそも、なぜこの問題が?」と過去の経緯を掘り下げ、過去の経験を基に効果的な解決策を見出します。

また、「原点思考」と「分析思考」を組み合わせると、物事を多角的に見る力がさらに強化されます。データや事実に基づきながら過去の教訓を活かし、深い理解とバランスの取れた判断が可能になります。たとえば、問題が発生した時、データを分析しつつ、過去の教訓を基に解決策を見出せます。

「原点思考」と「学習欲」を組み合わせると、過去から学び、知識を深める力がさらに強くなります。「学習欲」を持つ人は新しい知識を吸収するのが得意ですが、「原点思考」が加わることで、過去の経験や歴史に基づく学びが深まります。たとえば、過去の成功や失敗を研究し、次の成長のためにその教訓を活かすことができます。

「原点思考」と「着想」を組み合わせると、創造的な発想が引き出されます。「着想」を持つ人は新しいアイデアを生み出すのが得意ですが、「原点思考」が加わることで、過去の成功例や経験を基に新たなアイデアを考え出すことができ、過去の経験と新しい発想を組み合わせることで、より柔軟な対応が可能となります。


上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。
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