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クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)34資質完全ガイド「達成欲」

実行力の資質である「達成欲」について解説していきます。

振る舞いの特徴


「達成欲」を上位に持つ人は、常に何かを達成することで充実感を得る特性があります。たとえば、プロジェクトの進行中に日々の進捗を明確にするために詳細なToDoリストを作成し、それを一つひとつチェックしていくことに大きな満足感を得ます。彼らは生産性を何よりも重視し、短時間で多くの成果を上げることに喜びを見出します。

また、業務の途中で終わらせることを嫌い、完了するまで集中力を切らさずに取り組みます。「達成欲」を上位に持つ人は、スケジュール帳が常に埋まっていることが多く、昼休みでもおにぎりを片手にPCで資料を作成するなど、常に何かを前に進めようとしています。また、彼らは長時間の会議や待ち時間でも、持参したノートPCやスマートフォンで少しでも進められるタスクをこなすことで、時間を有効に使う工夫をしています。

根源的な欲求、動機づけ


「達成欲」を上位に持つ人は、常に何かを成し遂げることに喜びを感じ、体力の続く限り行動し続けます。

強みとして活かせている状態


「達成欲」を強みとして活かしている人は、常に行動している状態が自然であり、他の人たちと比べて同じ時間でより多くの成果を出します。たとえば、大規模なプロジェクトにおいても、まずは全体を小さなタスクに分割し、それらを一つひとつ確実に完了させていくことで、着実に進捗を出します。これにより、長期的なプロジェクトでも途中でモチベーションを失うことなく、継続的に進めることができるのです。

さらに、彼らの実行力はチーム全体に好影響を与えます。チームの中で誰よりも早く、多くのタスクを完了させることで、他のメンバーにも「やる気」を伝播させ、全体のプロジェクトをスムーズに進めるための原動力となります。彼らの強みは、継続的な行動を通じて安定した成果を出し続ける点にあり、その姿勢が周囲にも良い刺激を与え、チーム全体の生産性を向上させる要因となります。

妨げになってしまっている状態


「達成欲」が妨げになるのは、成果を追い求めるあまり、休息やリフレッシュを忘れてしまうことです。彼らは常に動いていないと満足できないため、無理をしてしまうことが多く、知らず知らずのうちに心身に負担をかけてしまうリスクがあります。

この課題を克服するためには、まず休息を意識的にスケジュールに組み込み、計画的に体力を回復させ、心身をリフレッシュすることが重要です。高い生産性を保ち続けるためにこそ休息が必要だと理解できれば、休息を達成すべきタスクとして捉えることができると思います。

他に「達成欲」が妨げになるケースとして、次々と目の前のタスクに取り掛かるあまり、重要度や優先度を考慮せずに行動してしまうことがあります。その結果、効率的に成果を上げられない場合があり、長期的な目標に対する計画が疎かになることもあります。

この課題を克服するためには、行動する前に一度立ち止まって全体を俯瞰し、タスクの優先度や重要度を考慮して整理する習慣をつけることが大切です。

また、自分のペースで物事を進めることにこだわるあまり、他者のペースに合わせることが難しくなり、周囲との摩擦を生むこともあります。

この課題を克服するためには、まず自分の達成意欲と体力が他者と比較して特異であることを自覚することが大切です。その上で、他者との協力が必要な場面では、自分のペースを調整し、相手のペースに合わせる柔軟性を持つことが求められます。ここでも、他者のニーズを確認して調整を図ることを必要なタスクとして意識することで、対応しやすくなるでしょう。

効果的に活かす方法


「達成欲」を効果的に活かすためには、日々のタスクをリストアップする際に、優先度や効率的な段取りを意識することが重要です。単にタスクを列挙するだけでなく、それぞれのタスクの重要性や順序を考慮し、どのように進めるかを段取りすることで、より効率的かつ生産性高く成果を上げることができます。

また、「達成欲」を上位に持つ人がより快適に成果を上げるためには、体調管理やエネルギーの使い方に気を配ることが大切です。たとえば、自分のエネルギーレベルが高い時間帯に最も重要なタスクをこなすことで、効率よく仕事を進めることができます。

さらに、快適な作業環境を整えることにも気を配ることで、ストレスを軽減し、集中力を高めることができます。これには、適切なデスク配置や照明、温度管理などが含まれます。

最後に、タスクを完了させた後、その成果を振り返り、次のステップにどうつなげていくかを意識することが重要です。これにより、ただタスクを消化するだけでなく、得られた結果を最大限に活用し、さらなる成長や成功へとつなげることができます。

対比される資質


「達成欲」と対比される資質には、「アレンジ」と「活発性」があります。「アレンジ」を上位に持つ人は、複数のタスクを効率的に同時進行させることに長けています。彼らは、限られた時間の中で最も効率的に成果を出す方法を見つけ出し、柔軟に対応することが得意です。

一方で、「達成欲」を上位に持つ人は、一つひとつのタスクを確実に完了させ、その量を積み上げることで、よりたくさんの成果を出すことに喜びを見出します。両者は共に成果を追求しますが、「アレンジ」は効率を、「達成欲」は量的な成果を重視する点で異なります。

また、「活発性」を上位に持つ人は、新しいことに積極的に取り組み、行動を開始することにエネルギーを注ぎます。彼らは次々と新たなチャレンジに飛び込むことを好みますが、必ずしもそれを完了させることにはこだわりません。

一方で、「達成欲」を上位に持つ人は、一度始めたことを最後までやり遂げることに強いこだわりを持ちます。「活発性」がスタートの瞬間に重きを置くのに対し、「達成欲」はその過程全体と完了を大切にする点が対照的です。

他の資質との組み合わせ


「達成欲」は、他の資質と組み合わせることで、その強みをさらに引き出すことができます。「アレンジ」との組み合わせでは、効率性と生産性が融合し、複数のタスクを同時に処理しながらも、全てを確実に完了させる力が強化されます。この組み合わせにより、効率的に大量の成果を生み出すことが可能となり、チームやプロジェクトの成功に大きく貢献することができます。

「目標志向」との組み合わせでは、達成欲の持つ行動力が、明確な目標に向かって力強く邁進するエネルギーを与えます。この組み合わせにより、短期的なタスクの完了だけでなく、長期的な目標に向けて精力的に取り組むことができ、より大きな成果を追求することができます。

「最上志向」との組み合わせでは、達成欲の行動力が、最上志向の持つ質の向上意欲と結びつきます。この組み合わせにより、単にタスクを完了させるだけでなく、常に最高の結果を追求し、その質を高め続けることができます。結果として、達成した成果は質的にも優れたものとなり、プロジェクト全体の成功に大きく貢献します。

「調和性」との組み合わせでは、達成欲の行動力が、調和性の持つ人間関係の円滑さと融合します。この組み合わせにより、周囲の様子を見ながら、自分だけが突っ走るのではなく、チーム全体のペースに合わせて行動することができるようになります。これによって、個人の成果だけでなく、チーム全体の生産性を高めることが可能になります。


上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。
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