弱みや苦手は「克服」ではなく「対処」する
クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)は、ストレングスとあるくらいなので基本強みに目を向け、それを活かすためのツールです。しかしながら、人それぞれにある種の弱みや苦手なことがあり、そういうものと一切向き合わなくて良いことなどあり得ないと思います。
極力強みに特化し、それを磨き開発していくことがクリフトンストレングス®の指し示す方向性ではありますが、自分にとって苦手なことにもそれなりに“対処”せねばならないのも事実だと思います。
ここで私が“対処”という言葉を使うのも意味があります。
それは、弱みや苦手なことを“克服”しようとしないことも大事だと思っているからです。
ここで言う弱みや苦手なこととは、上位資質ゆえの強みの裏返しにあることやそもそもの資質の並び順で特定の資質が下位にあることでの苦手なことなどを指します。
すなわち、自分の弱みや苦手を克服するというのは資質の並びを変えてしまうということを意味するので意味のないことだし、そもそも出来っこないことなのです。
弱みや苦手なことにはそれが大きく悪い影響につながらないよう“それなりに”対処するとの意識が大事なのだと思っています。
ここでの弱み、苦手への対処方法は大きく4つあると考えています。
そのうちの一つは必ずしも対処方法とは言えないかもしれませんが、“困ってないならあきらめる”ということです。
少なくない方が特に特定の資質が下位にあることを嘆き、それを上位に持つ人のことをうらやましく思い自分でも何とかしようともがいています。
結果、苦手なことに多くの時間を割き頑張って取り組むことになってしまい、結果うまくいかないことも多いのです。
例えば私の場合「適応性」が上位で「目標志向」が下位であることから目標を立て計画的に物事を進めていくのが大の苦手です。
とは言え前職が会社員だったということもあり「何事も目標を置いて計画的にやることが大事だ!」と思い込んでいました。
なので、特に期初にあたってはそれなりに目標を立て計画も作るように心掛けてはいましたが、数日も経つと目標への意識は薄れてしまい、計画に沿って何かをやるということへのモチベーションも無くなってしまっていました。
結果、何回やっても同じ失敗を繰り返す自分に対してダメ出しばかりしていて、自己肯定感もダダ下がりの状態でした。
その後、そういう自分の傾向はクリフトンストレングス®の並びから来るものだとわかり、かつそういう自分の特性だからこその強みもあるということに気づけてそれまで頑張って何とかしようと思っていたことがさほど気にならなくなりました。
“さほど”と書いたのは完全に…ではないという意味ですが、少なくとも“克服せねば…”が無くなったのは自分にとって大きな心境の変化でした。
こうやって自分の苦手なことをある意味「仕方ない」と受け入れることでそこへの前向きな対処方法も見えやすくなります。
残りの3つの対処法は次以降に譲ります。
人間関係改善と自己実現のための講座では、上で書いたように強みにばかり目を向けるのではなく弱みや苦手なことへの対処方法についても的確かつ具体的にお伝えしています。
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