「社交性」は、魅了する
「社交性」の原語は“Woo”となっています。 実は、「社交性」のWooだけが一つの単語ではなく略語(頭字語)となっています。 元の表現は、Winning Others Over で、“人を魅了する”とかの意味になります。 もっと平たく言うと自分のことを好きにさせる影響力の資質です。 34個の資質は、実行力、影響力人間関係構築力そして戦略的思考力の4つに分類されています。 この分類自体は絶対的なものではない(明確にくっきりはっきり分けられるものではない)と思っているので、この分類に囚われ過ぎるのは良くないと思ってもいます。 とは言え、特に「社交性」の場合は影響力の資質として考えることがこの資質の本質を考える上で大切だと思っています。 「社交性」は“人間関係構築力ではなく”影響力だということ。 「社交性」の場合は、つながりを作るというより人との出会いを楽しむという感じだと思います。 多くの人と出会うその瞬間を楽しみながら出会った相手を魅了する。 これが「社交性」という資質です。人類皆友だち
「社交性」という資質の説明を聞いた時に一番驚いたのが、「社交性」上位の人は初めて会う人であっても元から友だちの人と同じような感覚で接することができるということです。 そう言われてみると、たしかにその感覚でないとあのフレンドリーさは出ないよなぁとは思います。 「社交性」が29位の私にとってはどう転んでも身につく気がしない感覚です。 他の資質だと、たとえば私の上位の「適応性」でも“多少”は場慣れして鍛えられる感覚もあると思うけれど、「社交性」のその感覚だけは生まれ持ったものが大きいのもしれませんね。 実は私の姉はとても社交的です。 小さな頃から物怖じしないタイプで私とは真反対でした。 母親も同タイプ。 なので余計に自分が引っ込み思案であることがコンプレックスでした。 この年になっても、研修なんて仕事をやっていても、不特定多数の方にサービスを提供していても、やっぱり人は苦手です。 だからこそ 「知識さんとは毎回初対面ですね」 なんて言われてしまう…。 とにかく、「社交性」上位の人(特にx「ポジティブ」)の持つフレンドリーさは、元々相手を“フレンド”と見なしているからと考えれば頷けますよね。 「社交性」上位の人の持つ、多くの人との出会いを求めるという感覚は、未知の友だち(変な表現だなぁ(笑))に出会うことを楽しむという感覚なのだと思います。 未知の友だちを、相手を魅了しながら既知の友だちに変えていき、ネットワークを広げてい。 それが「社交性」という資質なのだろうと思います。いい顔をしたくなる「社交性」
今回は、「社交性」において陥りやすいことについて書いてみます。 まずは、冒頭で述べた「社交性」は人間関係構築力ではなく、あくまで影響力の資質だというところです。 これが何をもたらしやすいかと言えば、自分が接した相手との心の距離感の違いです。 「社交性」上位の人の欲求は、相手を魅了すること、すなわち自分のことを好きになってもらうこと。 それゆえに、「社交性」上位の人は(特に「ポジティブ」を併せ持っている人は)、知らない人であっても笑顔でフレンドリーに近づいていきます。 その立ち居振る舞いが相手にとってみれば親近感を覚えさせることになりますし、そもそもそれが「社交性」上位の人にとり無意識の狙いです。 一方で、「社交性」上位の人から見たら目の前にいる人に対し特別親近感を抱いている訳ではないかもしれません。 これにより何が起こりがちかと言えば、一定期間間が空いた後再び対面した際に、相手は自分のことを既に友だちだと認識しているのにこちらはあまり相手のことを覚えていないとかです。 ここが具体的な何かの不利益を引き起こすかかどうかはわかりませんが、自分がごく自然に相手に好印象を与え、その結果として自分が思う以上に自分に対する距離感が近づきがちだということは自覚しておいた方が良いと思います。 もう一つ陥りがちなこととしては、基本的には“好かれたい”がベースにある資質なので、何かしら頼まれ事をした場合ついつい安請け合いしてしまいがちだということです。 「社交性」と合わせて上位に来やすい資質に「ポジティブ」がありますが、「ポジティブ」という資質は楽観的に物事を考える傾向があるので、ついつい何とかなりそうな気がしてしまうのです。 その結果引き受けてみたはいいけれど、意外と大変でエライ目に遭うとかがあるかもしれません。 まだ自分がエライ目に遭ったとしても約束そのものを果たせれば良いのですが、そうでない場合は自分の信用を無くすことにもつながりかねないですね。 ここにそもそも断るのが苦手な「調和性」が加わると、より必要以上に引き受けてしまうということが起こりやすいと思います。 なので大事なのは、自分にはそういう特性があることを自覚しておくということです。 そして、それが起こるメカニズムを理解するということ。 具体的には、“好かれたい”という無意識の欲求が頼まれ事を断る=嫌われるという図式になってしまいやすいということを理解しておくということです。 ここが理解できると、その思い込みが非合理なものであることも理解できると思います。 そもそも自然体でいるだけで好かれてしまう資質な訳なので、頼まれ事の一つや二つ断ったところで嫌われるなんてことはまず起こらないのです。 気持ちよくやってあげられることはどんどん引き受けてやってあげる。 一方で、ちょっと自分に無理をさせてしまうなぁ、しんどいなぁと思う時には頑張って「ごめんなさい」を言ってみる。 それが結局はお互いのためになることでもあると思います。「社交性」は、人と人とをつなぐ
「社交性」を活き活きとさせてあげるためには、やっぱりたくさんの人と触れ合うことだと思います。 そして「社交性」をより活かすためには、それを使った他者貢献を意識すること。 「社交性」上位の人は、必然的に交友関係が広くなります。 なので他者貢献の一つの方向性は、その広い人脈を活かして“人と人をつなぐこと”だと思います。 特に「包含」も併せ持っていると、人を巻き込むことに長けていると思います。 実際「社交性」が29番目の私は、そういう人にとっても助けられています。 自分一人だとなかなかつながれないような方々とつないでもらっています。 そこには、「調和性」「責任感」「適応性」で誠実で人畜無害という(笑)私の特性もあると思いますが、こうやって助けられていると思うとありがたい限りです。 そして、「社交性」という資質は、「ポジティブ」「コミュニケーション」が合わせて上位にくることが特異的と言って良いくらい多いです。 そういう人の特徴は、とにかく前向きで明るいということ。 なので自然とチームの中でのムードメーカー的な存在になっていると思います。 困難さの中で皆が下を向いて元気を無くしているとき、その場を明るく照らし勇気と元気を与えてくれる存在です。 人類皆友だち。 その感覚を活かし、たくさんの人と笑顔でつながれるその才能を存分に活かしてください!!
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