物事を引いて見る
その観点で最近私が特に大切にしていることがあります。 それは、“物事を引いて見る”ということ。 人はどうしても目の前のことにとらわれがちです。 そしてそれが、どうでもよい些細なことへのこだわりにつながりがちです。 例えば私が上位に持つ「責任感」であれば、無意識でいると自分が引き受けたことのすべてに対し責任を全うしようとします。 「責任感」という資質は、何かと抱え込みがちな資質なので、場合によっては抱え込んだことすべてを求められた納期までに全うせねばならなくなり自分自身を追い込みます。 そして場合によっては一番大事なことが他を捨てられなかったことにより出来なかったりなんてことも起こり得ます。 そんなの本末転倒も甚だしいですよね。 でも、どんな資質であっても視野が狭くなっているとそういうことが起こってしまいがちです。 そこで、物事を引いてみるとの視点が大事になってくるのです。 ここでの引いて見るの意味は、時間のスパンを長く取るというのと、自分以外の関係者も含め状況を幅広く俯瞰するということです。 これは逆説的に考えるとその必要性がよくわかると思います。 物事を引いて見られていない状況は、視野狭く自分のことしか考えられていないということであり、目先のことしか考えられていないということです。 先ほどの私の「責任感」の例で言えば、自分の置かれた状況を引いてみることができれば今の状況の中で何がベストなのかも考えやすくなります。 すなわち、自分がそのままやる方がいいのか、それとも余裕のある他の人に任せた方がいいのか考えられるようになります。 人に任せるのはしのびないけれども、それでもきちんと成果を出すことが大事だということに気づければ、それを自分の責任として全うしようとします。 時間軸にしても、意識的に少し先の方にまで目を向けるようにすれば 「今これをやるべきなのか?」 と自分に問えるようになると思います。 目先のことを片っ端からやっつける感覚ではなく、そこに優先順位をつけることもできるかもしれません。 そして場合によっては、自分にとって絶対守るべきものである納期を延ばすことすら交渉できるようになるかもしれません。 そのすべては、視野広く物事を見たときに何がベストなのかを考えることで生まれてくるものです。 あまりうまく説明出来ている気がしませんが、もし何かとうまくいかないなぁと思っているならば、自分の視野が狭くなっていないか確認してみてください。
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