“察する”の限界
---------------------------------- 調和と共感がトップ5にあり、まさに察することが得意だと思っていました。 ですが過日、大事な人がすぎ去って行きました。 資質あるはずなのに、人生において最も大事なことを察せなかったのか、あるいは察していたのに気づかないふりしてたのか。 また包含があるのに、〇〇〇の方への方針で厳しい判断をしました。 トップ5が間違っている事や大きく変化する事もあるのですか? あるいは変化しやすい資質はありますか? ---------------------------------- まず、直接のご質問にお答えします。 「TOP5が間違っていることがあるか?」との問いに対しては、回答の仕方によっぽど大きな不備が無い限りは考えにくいと思います。 まるっきり答え方を勘違いしていたとか、20sの制限時間にかなりの数引っかかったとか。 そして、そもそもご自分でも察することが得意だと思われていたわけですよね。 そこから考えても、診断結果云々の話しではないように思います。 また、資質の並びが大きく変化するかについても考えにくいと思います。 もちろん、順位変動そのものは診断の精度を置いておいても多少は変わる可能性はあります。 とは言え、例えばTOP5にあったものが20位以下に沈むとか、それはないと思います。 もし、そういう結果が出たならば、それこそ、その結果を疑った方が良いです(実際上記のようなことはあり得ますが、それは2回目以降の診断時にニュートラルな感覚で診断を受けられていないことに起因していると思います。⇒ 無意識の願望が入ったり過度な自己否定があったり)。 で、ここから先は、診断結果がこの方を表しているという前提での考察です。 というか、一般論としての考察です。 まず、「調和性®」や「共感性®」がいかに“察する”才能であるとは言え、それが100%正しいわけではありませんよね。 というか、そんな訳がないですよね。 超能力じゃないんだから…。 でも、察することを当たり前に繰り返し、繰り返しやってると、すなわち、相手の意図を確認しないまま相手はこう思っているに違いないと思い込んだなりに振る舞っていると、いつの間にか自分が察していること(こうだと想像していること)がそうに違いないとの思い込みにつながっていきます。 相手の本当の意思、意図は確認しないまま、「この人はこう思っているに違いない」と当たり前に思い込んでしまいます。 特に自分に近しい人であればなおのことそうなりやすいと思います。 どんな資質であってもそうですが、オーバーユースすると弱みに変わってしまいます。 “察する”の才能であれば、“察する”だけをやっていると、どこかですれ違いが起こる可能性があります。 だからこそ、自分の感覚を適切に疑うことが必要なのです。 「本当にこの人はそういうふうに感じているのだろうか?」と。 この疑問を持てるようになれば、時々相手の意思や考えを直接確認する意識が生まれると思います。 そうやって自分の思い込みを時々軌道修正してあげることが大事だと思います。 察するのが当たり前の人にとって、相手に直接尋ねるのは勇気の要ることかもしれません。 それでもそこに勇気をもって取り組むことが、察する才能を使いすぎている人には大事だと思うのです。 どんな資質であっても使い過ぎを緩めるためには、時々普段と反対のことをやってみることが有効です。 「こういうことをやると誰か不愉快になるのではないか?」 「こういうことをやると誰か反発するのではないか?」 そう思えることを敢えてやってみるということです。 そうすれば、多くの場合そんなことはないということに気づけると思います。 すると、そこから自分が察しているつもりのことはいつでも正しいとは限らないと、すなわち自分の感覚に適切に疑問を持てるようになると思います。 もう一つ「包含®」についてです。 〇〇〇は私の判断でぼかしました。 で、「包含®」は確かに仲間はずれを作らない資質ではありますが、自分と異なる属性を持つ人のことそのものを受け入れるかというと、それはまた別問題だと思います。 そこは別の資質が絡んでくるところかもしれないし、資質には関係なくただ生理的な、感覚的なものなのかもしれません。 質問者の方に総じて感じるのは(私が勝手に感じてるだけ)、 「この資質を持っているのだからこうなるはずだ。こうできるはずだ」 という思い込みの存在です。 ストレングスファインダー®は素晴らしいツールだと思いますし、資質から見てその人の傾向性はかなりの精度で言い当てることができるのも事実です。 でも、本来人の思考や感情って複雑で面倒くさいものだと思うのです。 そういう意味では、ツールに依存し、資質に振り回されてしまうのはものすごくもったいないことだと思うのです。 (質問者の方がそうだと言いたいわけではなく一般論です) あくまでツールは自分が幸せになるために都合良く使うべきもの。 そう思います。
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