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クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)34資質完全ガイド「学習欲」

戦略的思考力の資質である「学習欲」について解説していきます。

振る舞いの特徴


「学習欲」を上位に持つ人は、新しい知識やスキルを学ぶことに対して強い興味と情熱を持っています。彼らは常に新しいことを学びたいと考え、好奇心旺盛です。例えば、仕事や趣味に関連するセミナーや講座に積極的に参加したり、新しい本を読むことを楽しんでいます。

学ぶこと自体に喜びを感じ、学習のプロセスを心から楽しむため、何かに取り組む際にはまずそれについて深く学びたくなります。会話の中で新しい情報が出てくると、その詳細を知りたくなり、さらに掘り下げて質問をすることが多いです。疑問があるとすぐに調べ、理解を深めようとします。新しい分野に挑戦することを恐れず、常に学び続ける姿勢を持っています。

学んだ知識を他の人と共有することも好きで、友人や同僚に新しい発見を伝えることに喜びを感じます。また、「学習欲」を上位に持つ人は、反復練習を通じてスキルを磨くことを楽しみます。努力と時間をかけて知識を深め、スキルを向上させることに満足感を得ます。自己啓発書やオンラインコースを利用して、自分のペースで学習することも多いです。

新しいプロジェクトやタスクに直面したとき、まずその分野について学び、最善の方法を見つけ出すために情報を集めることが習慣になっています。技術的なことに対しても意欲的で、新しいソフトウェアの使い方を学んだり、新しいツールを使って効率化を図ることにも積極的です。

さらに、「学習欲」を上位に持つ人は、行ったことのない土地やお店に行き、新しい経験をすることにも強い欲求を感じます。新しい環境や文化に触れることで、視野を広げることにも喜びがあります。

根源的な欲求、動機づけ


「学習欲」を上位に持つ人の根源的な欲求は、知識を得て成長していく過程、すなわち学びのプロセスそのものを楽しむことです。

強みとして活かせている状態


「学習欲」を上位に持つ人が強みとしてその資質を活かしている状態では、常に新しい知識やスキルを習得し、それを実際に活用することができています。彼らは学び続けることで、専門分野での知識を深めていきます。

例えば、職場では新しい技術や方法を学び、それを仕事に取り入れて効率化や革新を実現します。最新のソフトウェアを習得し、業務の自動化や改善に活用することで、作業効率を大幅に向上させます。彼らは積極的に研修やトレーニングに参加し、自らのスキルを高めることに取り組みます。

また、趣味の分野でも「学習欲」を発揮します。新しい楽器の演奏方法を学んだり、新しい料理のレシピを試したりすることで、自己満足感を得ると同時に、家族や友人にも喜びをもたらします。さらに、学んだ知識やスキルを他の人と共有し、周囲の人々の成長をサポートします。

例えば、得意な技術や知識を活かして同僚に助言をしたり、コミュニティの中でワークショップを開催したりします。「学習欲」を上位に持つ人は、知識を活かして問題解決に貢献することも得意です。新しい情報を基に創造的な解決策を提案し、チームやプロジェクトの成功に寄与します。彼らの知識と経験は、他の人々にとっても貴重なリソースとなり、共に成長することができます。

このように、「学習欲」を上位に持つ人は、常に新しいことを学び続け、周囲の人々にも影響を与え、価値を提供することができるのです。彼らの姿勢は、周りの人々にとっても励みとなり、一緒に学び成長する喜びを共有できる存在です。

妨げになってしまっている状態


「学習欲」を上位に持つ人は、学ぶこと自体が目的となり、学んだ知識やスキルをどう使うかが明確でない場合があります。これにより、知識は増えても実際の行動や成果につながらないことがあります。多くの本を読み漁っても、その知識を具体的なプロジェクトや日常生活で活かす機会がないまま終わってしまうことがあるかもしれません。

また、新しいことを学ぶために多くの時間とお金を投資することもありますが、これが必ずしも実際の利益や価値に結びつかない場合、時間とお金の無駄遣いになってしまうこともあります。学び好きが高じて、資格コレクターになってしまうこともあります。多くの資格を取得しても、それを具体的に活かす機会がなければ、宝の持ち腐れとなってしまうこともあり得ます。

これらの状況に対処するためには、まず自分の学びの傾向(ついつい目的なく学んでしまう)を理解し、必要に応じて学びの目的を明確にすることが大事です。学習の前に、その知識やスキルをどのように使うかを考えることで、学びがより実践的かつ効果的になります。

とは言え、目的なく学ぶことが悪いわけではありません。学び自体が楽しみであり、充実感をもたらすのが「学習欲」という資質です。その意味では、自分に自由に学ばせてあげることも大切です。時間とお金の自己マネジメントができる範囲であれば、興味に従って学ぶ時間を確保することが長期的なモチベーション維持にもつながります。学びを取り入れることで、日常生活に新しい刺激を取り入れることもできるでしょう。

効果的に活かす方法


「学習欲」を効果的に活かすためには、アウトプットを意識することが重要です。学んだ知識やスキルを実際に活用し、それを他者に伝えることで、さらなる学びが促進されます。

例えば、新しい技術を学んだ後、それをプロジェクトに取り入れて実際に試してみることで、知識が深まり、実践的なスキルが身につきます。さらに、うまくいかない経験をすることで自分に足りないものが見出され、新たなインプットの機会にもつながります。

また、学んで得た知識、知恵を他の人々と共有することも効果的です。何らかの勉強会やワークショップなどで知識を共有することで、自分の理解も深まり、他の人々にとっても役立つ情報を提供することができます。このように、アウトプットの場を設けることで、自身の学びを効果的に活用しつつさらに深めることができます。

時には学びの目的を明確にし、情報を収集する際に優先順位をつけることも効果的です。具体的な目標を設定し、その目標に関連する情報を重点的に学ぶことで、効率的に知識を吸収することができます。例えば、仕事で必要なスキルを身につけるために特定の分野に集中することなどです。

さらに、仕事面では新しいプロジェクトに自ら飛び込んでみたり、プライベートでは行ったことのない場所に旅行に行くことなども、「学習欲」を満たす方法です。これにより、新しい経験や知識を得ることができ、学びの幅が広がると共に人生においての充実感を得られるでしょう。

対比される資質


「学習欲」と対比される資質として「収集心」があります。両方の資質は知識を得ることに関心がありますが、その目的やアプローチに違いがあります。「学習欲」を持つ人は、学びそのものを楽しむことが多いです。新しい知識やスキルを学ぶ過程に喜びを見出し、その結果として成長を感じます。

例えば、新しいプログラミング言語を学ぶ際、その学習プロセスそのものを楽しみ、習得していくこと自体が目的となります。また「学習欲」は机上の学びだけではなく、新しいことを経験することにも喜びがあります。

一方、「収集心」を持つ人は、情報やデータを集めることに喜びを感じます。彼らは知識を蓄積し、いつか役に立つかもしれないと考えてストックしておくことが多いです。例えば、旅行に関する情報を大量に集めておき、後で旅行プランを立てる際に役立てることを楽しみます。「収集心」を持つ人は、情報そのものが価値と感じるため、集めた情報を大切に保管しておくことが多いです。

他の資質との組み合わせ


「学習欲」と「収集心」が組み合わさると、知識を深めるために情報を集め、それを基にしてさらに学びを進めることができます。例えば、新しい料理を学びたいとき、レシピ本や料理番組からたくさんの情報を集め、その情報をもとに実際に料理を作ってみるという経験を楽しみ、その経験を通して学びます。この組み合わせは、深い知識と広範な情報を持つエキスパートになる可能性を秘めています。

「学習欲」と「最上志向」が組み合わさると、学んだ知識やスキルを最高のレベルに引き上げることに集中します。例えば、新しいマーケティング戦略を学ぶとき、その戦略を実践して結果を出すだけでなく、その分野で一流になることを目指します。また、学びの質の高さにもこだわり、最高の教材やトレーニングを選んで取り組むことが多いです。例えば、最も評判の高いビジネススクールで学んだ知識を使って会社の成長戦略を立案し、実行に移すことで、成果を上げることができます。この組み合わせは、継続的に自己改善を追求し、他の人々にとってのロールモデルとなることができます。

「学習欲」と「ポジティブ」が組み合わさると、学びの過程がより楽しく、モチベーションも高まります。例えば、新しい趣味を学ぶとき、そのプロセスを楽しみ、周囲の人々にもその楽しさを伝えます。失敗からも前向きに学び、その経験を次に活かすことができます。例えば、ガーデニングを始めたときに初めて植えた花がうまく育たなかったとしても、その経験から学び、次は異なる方法で挑戦することを楽しみます。この組み合わせは、学びの場を明るくし、チーム全体の士気を高めることができます。

「学習欲」と「分析思考」が組み合わさると、学んだ知識を深く分析し、理論的に理解する力が高まります。例えば、新しいビジネスモデルを学ぶ際、そのモデルの背景や成功要因を詳細に分析し、実際のビジネスに応用することができます。職場では、最新のデータ分析手法を学び、それを使ってマーケティング戦略を立てることができるでしょう。この組み合わせは、学びの内容を深く掘り下げ、効果的に活用する能力を高めます。

「学習欲」と「内省」が組み合わさると、学びを通じて自分自身を深く理解し、成長することができます。例えば、新しいリーダーシップスキルを学んだ後、自分の経験や感情と照らし合わせて考えることで、学びを深めます。新たに学んだことが自分の成長にどう影響しているかを内省することで自己理解が深まります。この組み合わせは、自己理解と自己成長を促進し、学びを通じてより豊かな人生を築く力を育てます。

このように、「学習欲」は他の資質と組み合わせることで、さらに多様な力を発揮することができます。それぞれの資質の強みを活かしながら、学びの喜びを感じ続けることができます。


上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。
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