積み上げたものが拠り所となる自信
自信というと、多くの方が“これまでに積み上げてきたものが拠り所となるもの”と捉えているのではないでしょうか。 たしかに、そういう自信ってあると思います。 例えば私の場合でも、マラソンはそれにあたると思います。 約6年前の50歳を目前にして始めたマラソンですが、遅いながらもこれまで10回以上のフルマラソンをすべて完走してきました。 だから、今となっては少々練習が足りなくとも(最近は本当に練習してない(^_^;))、時間内完走することへの疑いは一切ありません。 どれだけしんどくても、ゴールまでたどり着く自信はありますし、それがあたり前とすら思っています。 こういうのは、そうそうなくならない自信でもあります。 もちろん、この先どんどん体力は落ちていくので、漸次消えていってしまう自信ではありますが。 一方、それまでどれだけ積み上げてきた拠り所であっても、それそのものが一瞬で消えてなくなってしまうものだってあります。 例えば、自分が特定の分野で研鑽し、その分野で一番と言われるほど精通している状態になっていて、それを拠り所にその分野に絶対的な自信を持っていたとしても、ある日突然自分を凌駕するような人間が表れたら、その瞬間に拠り所としていたものそのものが消えてなくなります。 つまり、積み上げてきたものを拠り所とする自信は、そういうリスクを孕んでいるのです。 何かを根拠にしていると、その根拠が無くなってしまうと、その上に乗っかっているものがすべて無くなってしまうわけです。“ある”ことに気づくことで得られる自信
ストレングスファインダー®で自己理解を進めると、不思議と自己肯定感が上がります。 それは何故かと言えば、それまで無いと思っていた自分の強みに気づけるからです。 そして、何故自分自身の強みでありながらそこに気づかないかと言えば、ストレングスファインダー®で見つかる強み(才能が活かせている状態)は、自分にとってあまりにあたり前にやってしまっていることだからです。 私自身の「適応性」に対する認識もそうでした。 不測の事態や、無茶振りに強い「適応性」を、今でこそ、それこそ自信をもって自分の強みだと言えますが、以前はそういう場面でドギマギしてしまう自分をむしろ否定的に見ていました。 それが今や、“どれだけドギマギしても何とかしてしまう自分”というふうに認識が変わってしまったのです。 そんな風に思えるようになったのは、この出来事がきっかけです。 自分に無いと思っていたものが、実は“ある”、いや既に“あった”ということに気づくだけで一瞬で得られる自信というものがあるのです。根拠のない自信は揺るがない
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