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存在価値の証明から自分を解放する

前回の続きです。

自分の「ニーズ」を満たしてくれるコミュニティーに属すること。

これによる効果がもう一つあると思っています。

それは、過度な欲求を緩められるようになること。

繰り返し書きますが、「ニーズ」があること自体悪いことではないし、むしろとても大切なもの。

それでも、欲求そのものが強すぎるとその分満たされない感が強くなるわけで、そうした強い渇望感があると、望ましくはない言動につながりがちでもあり、不健全な状態にもなりがちです。

前々回の記事で書いたように、コーチングのコミュニティに所属する前の私はまさにそんな感じ。

自分の「ニーズ」を満たしてくれるコミュニティってその人がどういう人であろうと認め、受け入れてくれます。

「ニーズ」って自分の存在価値を証明するために、自分がどういう人として周囲の人から認められたいかにつながっていると私は思っています。

自分の「ニーズ」を満たしてくれるコミュニティは、自分がどんなあり方であろうと認め、尊重してくれます。

すなわち、わざわざ自分の存在価値を証明する必要もないのです。

だから、自分の過度な「こう見られたい」という欲求を緩めることもできるのです。

緩めると書いたのは、「ニーズ」はなくならないものだし、なくす必要のないものだから。

「ニーズ」が「貢献欲」でもあるならば、その欲求を活かしてコミュニティに貢献していけばよい。

そうすればそれに対する承認が受け取れて自然と「ニーズ」も満たされる。

そういうサイクルが回ることが理想ですよね。

というか、自らそういうサイクルを回すことを意識することが大事。

もちろん一朝一夕にそういう状態が手に入るわけではないと思います。

「ニーズ」が自分の存在価値の証明とつながっているとすれば、それは極論すれば人間の動物としての本能的な自分自身の“生存欲求”にも関わることなので、そうそう簡単に緩められるものでもないのかもしれません。

普段が「ニーズ」の満たされない環境にいるとしたらなおのこと…。

だからこそ、どんな環境に自らの身を置くのかが大事だと思うのです。