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ストレングスファインダー®は、適職診断ツールではない!

「この資質に適した職業を教えてください!」

こういうことを良く訊かれます。

答えとしては、

 こういう資質だから、こういう職業に向いている

 こういう資質だから、こういう職業は向いていない

なのです。

ストレングスファインダー®は適職診断ツールではない


繰り返し書いていることですが、
ストレングスファインダー®は、何が出来るかを教えてくれるものではなく、何をやるにしても、どうやれば自分なりにうまくやれるかを教えてくれる
ものなのです。

つまり、WhatではなくHowを知るためのツールがストレングスファインダー®なのです。

まずは、ここをしっかりと認識して欲しいと思います。

くわしくは、こちらに書いているので参照してくださいね。

自分の資質を強みとして活かすことを考える


例えば、販売員をされている方が「共感性」が高く、「社交性」等の影響力の資質が低ければ、商品を売り込むために自ら積極的にお客さんに声を掛けるのは苦手だと思います。

そういうとき、

販売が仕事である以上、自分が良いと思っている商品を、こちらから積極的にアピールして売らねばならない

というような思い込みが、どこか生じるかもしれません。

こういう思い込みを持っていると、なかなか積極的にお客さんに声を掛けられない自分を否定してしまい、せっかくの相手を思いやる強みを、むしろこの職種では活かせない弱みだと認識してしまうかもしれません。

これは、いかにももったいないですよね。

こういうタイプの人は、

 自分が話しかけることでせっかくのお客さまの時間を邪魔したくない

 ゆっくりと、自分に合った本当に欲しいものを選んで欲しい

と思っていると思います。

ある意味、本当にお客さま目線で考えることのできる人でもあると思います。

であれば、それを強みとして活かした接客をしていけば良いと思います。

例えば、こういう人(「共感性」の高い人)は、人が困っているときにすぐに察知できると思います。

なので、それを活かしてお客さまを見守りながら困っていそうな人、例えば何かが見つからず探している人がいたら、さりげなく近寄って「何かお探しですか?」と声を掛ける。

そして、それをきっかけにして、そのお客さまが本当に求めているものを聞き出し、引き出していく。

そう、「共感性」をお客さまの“喜び”にフォーカスさせて接していくのです。

お客さまが、自分が本当に欲しいものを手に入れて喜んでいる姿を想像しながら接するのです。

そうすればお客さまにもその思いは伝わるし、結果的に商品への満足とともに、接客にも満足してくれるのではないでしょうか。

もちろんこういうのは、そういう関わり方が環境的に許されるのかどうかという制約条件はあります。

それでも、逆に言えば環境さえ整えば、自分の資質を十分に活かした販売員にだってなれるということです。

「こんな自分は、販売員には向いていない」などと思う必要はないということです。

これも繰り返し書いていることですが、

 ストレングスファインダー®は、自らの可能性を広げるためのツール

なのです。

自分ができないことばかりに目を向けて、自らの可能性を狭めるのではなく、できることに目を向けて自分の可能性をどんどん広げていって欲しいというのが私の願いです。