苦手は一旦受け入れる
年初なので今年の抱負を…といきたいところですが、「適応性」的にあまり先を見ない私としてはここで抱負を語ってもその意識を持ち続けるのが難しく、あまり意味がないので語らずにおきます…(笑)。とは言え多少今年意識してみたいことはあるので少しだけ。
自分の場合は「自我」が上位にあることもあり、無意識でいると常に自分に矢印が向いている感じになります。
他者との関係においても自分が他者からどう見られているかに意識が向きがちです。
それ自体が悪いことではないし、それを才能として持っている以上それゆえに強みとなっているのも事実としてあります。
一方で、すべての物事には裏表があり才能とて例外ではありません。
「自我」の場合で言えば、自分に矢印が向きがちなだけに、うまく使えていないと利己的に寄り過ぎてしまい、他者への配慮が疎かになりがちです。
だから今年は、「もっと他者に配慮できる人になります!」
ということは言いません…
何が言いたいかというと、自分の苦手なことがあるとして、ただただそれを出来るようになろうとするのは無理があるということ。
突然話しが脱線しますが、先日、勝間和代さんのTwitterを見て大事だなぁと思ったことがあります。
勝間さんが出かける際によくスマホを自宅に忘れてしまうそうです。
それを防ぐためのアイディアを募集されていて、その中にあったのが自宅ドアの内側に「スマホ持ってる?」的な注意喚起のメッセージを貼っておくというもの。
これの何が大事かと言えば、よく忘れ物をするから忘れないようにしよう…ではなく、忘れてしまうから思い出すようにしよう…という工夫だということ。
よく忘れものをしてしまうという特性そのものを何とかしようとするのではなく、忘れてしまうという特性は受け入れた上で、それで不利益を被らないよう対処するという前提でのアイディアだということ。
翻って自分の場合、他者への配慮を忘れがちだから配慮するようにしよう…ではなく、配慮を忘れがちだからそれを自覚した上でそうなり過ぎないようにどう工夫するかということになります。
ただ単に「今年は他者への配慮をできるようになろう!」だと、それが本来苦手としていることである以上どこかで意識が薄れていってしまいます。
でも、自分は他者への配慮が行き届かない人間であるということを自覚できていると、いろんな場面でそれを前提に立ち止まったり、振り返ったりすることが出来るようになります。
例えば、他の人の言動が他の人への配慮が行き届いたものであったときにそれに気づくことができるようになったり。
自分の苦手なことに対し自覚があるからこそ、他者の言動に対しアンテナを張っている感じですね。
そしてそうやって気づけると、行動面として真似することもできるようになります。
すなわちマインドとして根本的に何とかしようとするのではなく、行動面として対処していくということ。
もう一つは、上で書いた“そうなり過ぎないように”の感覚も大事だと思います。
要は完璧を求め過ぎないこと。
苦手なことを克服しようとするのは違う人になることを意味するので、そもそも無理だし意味のないことです。
克服ではなくそれなりに対処していく。
この感覚も大事だと思います。
年初に相応しい内容かはわかりませんが(笑)、勝間さんのTwitterで感じたことを言葉にしてみました。
皆さんにとっての今年一年が、資質を活かしきった素晴らしいものとなることを祈念します!
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