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ストレングス・ファインダーで自分の苦手な人との向き合い方を考える

自分に何が起こっているのかを観察する


自分が苦手な人、すれ違いやすい人との向き合い方について書いてみます。

まず、自分とすれ違いやすい人の特徴を考えてみましょう。

端的に言えば自分とは価値感の異なる人ですよね。

ただし、ただ違うというだけではすれ違ったり衝突したりというところまでは行かないかもしれませんね。

なのでもう少し具体的に言うと、端的に自分の嫌いな人、苦手な人と言うのは、自分の大切にしているものをそう扱ってはくれない人ということになります。

例えば私の場合は「調和性」が上位なので、自分の言いたいことだけを声高に主張し続ける人が苦手です(でした)。

それは、自分が「調和性」という資質により、物事を合意を取りながら進めていくことを大切にしているだけに、そう感じられない人に対しネガティブな印象を抱いてしまうからです。

このように、まず大事なのは、苦手な相手がいたときに自分の何がそうさせているのか、すなわち自分のどんな価値感が反応しているのかを見ていくことです。

自分のどんな価値感が相手の言動に反応しているのかを見ていくことです。

この意識を持つことで、すでに良いことが二つ起こります。

一つには、自分の内面を探ることで自分を客観視することにつながるということです。

他の人との関係性を改善したいと思ったとして、相手を変えることで改善しようと思ってもそれは無理です。

なので、自分自身をうまくマネジメントしていくしかないのですが、その際に絶対的に必要なのが自己の客観視です。

自分に何が起こっているのかを客観視することが自分をより良い方向にマネジメントしていくための第一歩となります。

そしてもう一つは、上述したように相手のどんな“言動”が自分にとってイヤなのかにフォーカスすることで、相手の人格と言動を切り離すことが出来るということです。

相手が“ダメ”なのではなく、あくまで相手のその“言動”が自分にとってはイヤなのだと思えれば、相手の人格そのものを否定することにはなりません

まずは

「相手のこういう言動が自分にとってはイヤなんだなぁ」

と、俯瞰してみることが大事なのです。

自分にネガティブな感情が湧いた時は、自分が何を大切にしているのかに気づくチャンス


苦手な相手と対峙する際、自分の何がそうさせているのかを見ていく作業は、取りも直さず自分が何を大切にしているのかを確認する作業に他なりません。

すなわち、自分にネガティブな感情が湧いた時には、自分が何を大切にして生きているのかに気づくチャンスだということです。

「自分はこういうことを大切にしているから、この人のこういう言動に対して反応してしまうんだなぁ」

と思えると、もはや意識は相手ではなく自分自身に向くはずです。

そして、自分は自分なりに大切にしていることがあるということは、同じように相手にとっても自分とは異なる大切にしているものがあるはずだということに意識が向かうと思います。

すなわち、自分の苦手な相手は否定すべき存在ではなく、ただただ大切にしているものが違う存在なのだとニュートラルに受け取れるようになると思います。

ここまで行けると、自分から見た相手もそれまでとは違う見え方になっているかもしれません。

自分が苦手にしている人は、将来のベストパートナー


ストレングス・ファインダーの資質には、自分が大切にしている価値感が隠れていたりします

自分にとって「これが当たり前」だと思っていることは、敢えてそれを大切にしているとは感じていないものだと思います。

だからこそ、その当たり前を当たり前としていない人、もっと言えばその当たり前を蔑ろにしているように思える人に対して負の感情を抱く訳です。

例えば、約束を守るのが当たり前の人、すなわち「責任感」が上位の人にとっては、自分の都合で平気で約束を反故にするような人は許せないような感覚を持ってしまうのです。

実際には、上位資質の違いによりすれ違いが起こるとの単純な図式では無いにしても(上位資質が似通っていても本質的な価値感の違いによりすれ違う人はいる)自分の苦手な人との上位資質の違いを見ていくことは、その人との関係性をより良く変えていくには有効です。

もちろん、自らが相手との関係性を改善したいと思うならば…のことです。

ストレングス・ファインダーを活用することの意味は、それぞれがどんなことを大切にしているかを理解するだけに留まりません。

ストレングス・ファインダー的に言えば、それぞれの持つ上位資質の違いは人それぞれの強みとなる可能性のある才能と定義されています。

すなわち、人それぞれの違いは、それぞれの人のポジティブな部分がどう違うのかということなのです。

そう考えることが出来れば、それまで苦手だった人もひょっとしたら自分にはない良さを持っている存在なのかも…と思えるようになると思います。

自分が苦手にしている相手こそが、実は自分にとってのベストパートナーになる可能性があるということです。

才能の違いは役割の違い


自分の苦手な人は、自分が大切にしていることをそうしてくれない人。

これをストレングス・ファインダー的に言えば、自分の上位資質を恐らく下位に持っている人。

逆に言えば、自分の下位資質を上位に持っている人である可能性が高い。

私がストレングス・ファインダーがいいなぁと思うことの一つが、こうやってある意味一人ひとりの役割の違いを教えてくれるところ。

ストレングス・ファインダーの34個の資質は、そのすべてが人が持つ素晴らしい才能を表わしています。

一方残念ながらこの世にスーパーマンは存在し得ないので、34個すべてが上位資質という人は存在しません。

当たり前ですね(笑)。

すなわち、社会生活を営む上でお互いの強みを活かし合い、弱みを補い合って生きていくことを本来的に求められている訳です。

自分の才能を活かすためには、その才能に基づく考え方が何よりも大切なことだと自ら思い込む必要があります。

そして、そうすればそうするほど他者にもそれを求めてしまう。

端的に言えば、自分と同じ考え方をすることを周囲にも当たり前に求めてしまうのです。

なんだか矛盾しているようでもありますが、そういうものなのです。

だとすれば、他者を理解し協力し合うためには、客観的な指標でそれぞれの役割の違いを理解し、理性的に自分をマネジメントする必要があります。

自分にとって不快に感じる相手の言動も、相手が自分の才能を発揮し役割を全うしているのだと思えれば“許せる”感覚にもなると思います。

さらにもっと踏み込んでいけば、自分の苦手なことを相手にとって得意なことで補ってくれる人であることにも気づけるでしょう。

そんなふうに考えると、それまで苦手に思っていた相手を見る目が大きく変わると思います。



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