視点を変えれば関係性が変わる
前回は、私のようなタイプの人間のマネジャー的役割としての成熟した振る舞いはどういうものかというお話しでした。 前回は、自分自身の振るまいとしてどう考えるかをテーマとしましたが、今日は相手との関係性の中で自分と相手との違いをどう認識し、相手とどう関わるかについて書いてみます。 まず、前回書いたような私みたいなタイプの上司に対し、違う強みを持つ部下がどう感じるかを想像してみたいと思います。 ちなみに、私自身がマネジャーの頃は、どちらかと言えば「責任感」「分析思考」が強く出ていたので、何でもかんでも引き受けるというのはそんなに強く出ていた訳ではありません。 と言い訳したくなったので挟んでおきます!(笑) で、私のようなタイプ、すなわち行き当たりばったりで断れずに何でも引き受けてしまいがちなタイプの対極に位置しやすいのは、「戦略性」や「目標志向」を上位に持つ人だと思います。 これらの資質を上位に持つ人は“とりあえず”との感覚ではあまり動かないと思います。 そして、「調和性」と統計的に対極に位置しやすい「戦略性」上位の人は、むやみやたらに相手に合わせようとはしないと思います。 なので、そういう人からすると「適応性」x「調和性」的に行き当たりばったりで周囲の意見に流されがちな人を見て、「何だかなぁ…」と思うのは当然だと思います。 で、この「何だかなぁ」で止まっていると、そこから先の関係性の改善には結びついていかないと思うのです。 それは何故かと言えば、相手のことをただ否定的に見てしまっているからです。 この状態で何が起こるかと言えば、相手(上司)のやることなすことすべて否定したくなるということ。 つまりは、極論すると単なる人格否定になりかねないのです。 そこで何が必要かと言えば、まず強み目線で相手のことを見てみるということです。 行き当たりばったりで何でも引き受けてしまうという、相手の否定したくなる部分も、それをひっくり返すと自分にはない強みとなるはずです。 具体的には、“その時々の状況や相手により柔軟に立ち回れるという強み”です。 つまりは、誰しもその人なりの強みがあり、それと同じだけの弱みがあるという、その単なる事実を受け入れ、意識的にまず相手の自分とは異なる強みを見ていくということです。 そうすることで、相手の言動をよりニュートラルに見ることが出来るようになります。 そしてその上で、客観的に見て相手の好ましくない言動に対しては、アサーティブにそれを変えることを要求すれば良いと思うのです。 相手の特徴を弱みとしてしか捉えられていない状況では、なかなかアサーティブにはなれません。 すなわち、よりアグレッシブ、攻撃的な要求になってしまいがちです。 なぜならば自分はOK、相手はNGとの関わり方になってしまうから。 そうではなく、相手の強みは強みとして理解し尊重しつつ、それでも変えて欲しい言動があるのであればそれを率直にお願いする。 それこそが自分と相手を共に尊重するアサーティブなあり方そのものだと思います。 そして恐らくもう一つ言えるのは、自分の側の見方を変えるだけで起こるのは関係性そのものの良い意味での変化です。 相手をひたすら否定的に見ていると、その前提でのこちらの振る舞いになるし、相手を否定するための証拠探しばかりしている状況になります。 すると相手は次々に自分にとって不愉快な言動をとってくれます(のように感じます)。 自分の見方が、相手の人物像を勝手に作り上げてしまうことってありがちなんですよね。 そして、相手に好意的な目を向けていれば当然この逆が起こります。 すると、必然的に自分の相手に対する関わり方が変わり、当然それに対する相手の対応も変わります。 すなわち、片方の見方が変わるだけで関係性そのものが変わっていくのです。 これは、自分が過去マネジャーの頃に実体験したことでもあります。 今日の記事は部下目線から書きましたが、当然その逆側から見ても同じことなのです。 「何だかなぁ」と感じる相手がいたら、そしてその人との関係性を改善したいと思うのであれば、相手の不快に感じるところそのものを思い切りひっくり返してみることをお勧めします。
ストレングスファインダー®で自分の“トリセツ”を作りませんか?
(サンプルは、下の画像をクリックしてください)。
口頭でのプロファイリング(資質の組み合わせの読み込み)も提供しています。
詳細、お申し込みは、こちら から。
無料メルマガ「才能を活かして自分らしく楽に生きる方法」
思考を緩め、人間関係を改善し、自分らしく楽に生きる方法を、ほぼ毎日お届けしています。
メルマガ読者限定の特典も提供しています!