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ストレングスファインダーは目的ではない

ストレングスファインダーの診断を受けた方が口を揃えて言うのは、

「もっと自分の強みを活かしたい!」

ということ。

そりゃそうですよね。

ごく当たり前の感じ方だと思いますし、きっと誰しも同じように考えていると思います。

でも、ストレングスコーチの立場からすると

「どうやったら強みとして活かせますか?」

という質問が実は一番困るのです。

ストレングスファインダーは目的ではない


なぜならば、それだけでは活かす方向性が見えてこないから…。

わかりますかね?

資質を活かすも殺すも、そこには“場面”が必要なのです。

だから、

「どんな場面でもっと活かしたいと思っているのか?」

がないとその答えは見えてこないのです。

その場面というのは、たとえば仕事で成果を出したいなのか、何かしら目標を達成したいなのか、誰かとうまくいくようになりたいなのか。

そういう具体的な場面がわかれば、それをどう上位資質を活かして実現していくのかはいくらでもアドバイスできます。

すなわち、ストレングスファインダーは“How”を教えてくれるツールであり先に“What”がないと機能しないのです。

とは言え、いきなり

「何を実現したいのですか?」

と問われても、あるいはそれを自分で見出そうとしても、簡単にはイメージできない場合もあるかもしれませんね。

だから最初は、ある意味一般的な事例を扱いながら、本人のエピソードと紐づけながら、そもそも自分にはどんな強みがあるのかを理解し、自覚してもらうのが有効です。

それが資質のプロファイリングです。

そして、

「自分にはこんな強みがあるのか。だったら…」

と、自分の可能性を感じることで、前向きに自分が何を実現したいのかを考えることができるようになることもあるでしょう。

だから、最初は十分に自己理解を深めることから始めれば良いと思います。

そして、そこから先はストレングスコーチングの出番です。

ストレングスファインダーの資質を強みというリソースと捉え、自分の実現したいことに向かい自ら考えていく

ストレングスコーチは、傾聴、質問、承認といったスキルを駆使してそのお手伝いをします。

結局何が言いたいかと言えば、ストレングスファインダーにしろコーチングにしろ、それらは手段に過ぎず、それが目的とはなり得ないということ。

そして、本来の目的はその人がより幸せになること。

コーチ、クライアント共にここを見失わないようにすることが大切だと思っています。

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