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生きづらさの方程式を解く

今日は、他人の振る舞いに対し自分にネガティブな感情が湧くことが、自分の持っている思い込みとどうつながるかを解説してみたいと思います。

生きづらさの方程式を解く


他人のことなのだから、流せば良いのに流せないというような場合のことです。

以下で書く事例は、半分自分のことでもあり、半分架空の話しでもありますが、ひとまず私という一人称で書いてみます。

では、ここから。

私は、いわゆるマウントを取りに来る人が大嫌いです。

つまり、ことさら自分のことを優位に見せようとする人のことが嫌いです。

だから、SNS等でそういう人を見かけると、とても腹が立ちます。

なぜそうなるのか?

多くの場合、ある人の振る舞いを見て、「そんなことすべきでない」と思っている時は、自分にそのことを許してはいない時です。

言い換えると、自分に対し「こうあるべき」との縛りを掛けていると、その縛りに反することをしている人のことが許せなくなります。

すなわち今回の事例で言えば、“ことさら自分のことを優位に見せるべきではない”との縛りを自分に掛けている訳です。

そういう縛りがなぜネガティブな感情、許せない気持ちにつながるのかと言えば、「自分だって我慢しているのに…」という気持ちをどこかに(潜在的に)持っているからだと私は思います。

すなわち、極論すれば、自分も本来は“マウントを取りたい”という欲求を持っているということ。

でもそれは良くないことだから自分を律して我慢している。

だから平気で(と見えている)その良くないことをやる人のことが許せない気持ちになる。

こんな感じだろうと、私は思います。

では、こういうとき、ことさらネガティブに反応するのではなくさらりと流せるようにするにはどうすれば良いのか?

多くの場合手っ取り早いのは、自分に許していない(=他人がやることを許せない)そのことを自分に許すということ。

でもこの場合、ことさら自分のことを優位に見せるために相手を貶める行為は、客観的に見てもあまりよろしくないですね。

だから、そこにも行けない…。

なのでもう少し掘ってみます。

なぜ、自分を他人より優位に見せたいのか?

そこに根本の問題がありそうです。

そこにあるかもしれないのは、“他人より優れている自分でないといけない”との思い込みかもしれません。

言い換えると、“他人との優劣の比較で自分の方が優れていないと価値がない”との思い込みです。

もしそういう思い込みを持っているとしたらそれが根本です。

ここまで掘り下げて自分のことを見ていけると、すなわち自分に起こっていることを言語化できると、自分が何をなすべきかも見えてきます

そう、その非合理な思い込みを緩め、手放す。

自分が常に他人より優れていないといけないとの思い込みは、明らかに非合理的です。

自分自身がそんな非合理な思い込みで自分を縛り付けていたことに気づければ、すなわちそのバカバカしさに気づければ、やることは明確です。

他人と競ることを、他人と戦うことを止めることです。

もっと言えば、自分のダメなところを認め、受け入れることです。

そうすれば、他人との関わりの中でのネガティブな反応の多くはきっと緩和されます。

こんな風に、他人の言動を見て強く許せないとの気持ちになるときは、多くの場合自分に許せない何かを持っています

そしてさらにその多くは、自分自身のダメなところを受け入れられていないことにつながります

結局のところ自分の出来るところも、出来ないところもすべてをひっくるめてただ受け入れること

これが生きやすさにつながっていくのだと、私は思います。

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