「共感性」は、笑顔と感謝の輪を作る
ちなみに私自身は「調和性」は高いけど、「共感性」は高くないです。 なので、ここから先は自分の感覚ではなく、理解していることとして書きます。 そして、自分が「調和性」が高いからこそ、同じく他者の感情に敏感な「調和性」との違いも踏まえて「共感性」のマネジメントについて書きます。 「調和性」と「共感性」の違いは、一言で言えば他者との感情のズレを察知するのか、相手の感情そのものを察知するのかの違いだと思います。 言い換えると、相手との相対的な感情の差分が無い状態を保ちたいのが「調和性」で、相手の絶対的な感情を出来るだけポジティブ寄りに保ちたいのが「共感性」という言い方も出来るかもしれません。 「共感性」は、実際に他者の感情に対する感度が非常に高いのも特徴です。 そして、行動に何らかのブレーキが掛かるのは、「調和性」の場合は誰かと対立構図を作ってしまうことへの恐れ。 これは、前回書いたことですね。 そして「共感性」の場合は、誰かの感情を損ねてしまうことへの恐れでしょうか? 相手に迷惑を掛けて困らせてしまうことだとか、相手の意に沿わないことをして相手を悲しませてしまうことだとか。 もちろん上のような状況は「調和性」も望みませんが、「共感性」の場合は純粋に相手の感情にフォーカスする感じだと思います。 「調和性」は、ある意味実行力寄りの資質でもあるので、何かを滞りなく進めていくために合意を取りたい(=対立したくない)という感覚ですが、「共感性」の場合は、ただただ相手の居心地の良さを求める感じだと思います。 それ故に、自分がやりたいことがあったとしても、それをやることで相手の感情をネガティブ寄りに振れさせてしまうことへの抵抗感が出てしまうと思います。 もちろん、そういう純粋に相手が笑顔でいることを願い、配慮し、そう振る舞えるところが紛れもなく「共感性」の強みです。 一方で、他者の感情を慮るあまりブレーキが過剰に働き、自分のことを疎かにしてしまうことがあったら、それはもったいないですね。 そうならないために、「共感性」をマネジメントするコツは、まずは自分が他者の感情に過剰なくらい敏感だということを自覚することです。 ここはどんな資質でも同じことですが、自分の資質ゆえに無意識にどういう状況に陥りやすいのかを理解し、自覚しておくことは最低限必要なことです。 自分の感情に対する過敏さに気づければ、多少こんな風にも思えると思います。 「相手は、自分が感じるほど強い感情は持っていないのかもしれない」 みたいに。 とは言えこういうのは思考ではなく感情なので、なかなか理屈で語るほど簡単ではないとは思います。 でも、この自分が感じるほどネガティブな感情を相手が抱いている訳ではないというのは多くの場合で事実だと思うのです。 だから、繰り返しそこに意識を向けて自分に言い聞かせることがあってもいいと思います。 そして、大切にしているのが感情であるだけに、自分自身の感情も大切に扱ってあげる必要があると思います。 すなわち、自分の感情を良い状態に保ってこそ、周囲の人への温かな配慮が出来るということです。 自分を大切に扱うからこそ、他者もまた大切に扱えるということですよね。 ついつい他者の感情に意識が向いてしまいがちだと思いますが、自分の感情が落ち着かない時はまず自分をいたわり、ねぎらうことを考えましょう。 そして何より大事なことは、他者のことを最大限思いやれる「共感性」の人だけに、それに感謝してあなた自身が笑顔でいることを願っている人が周囲にたくさんいることを忘れないことだと思います。 自分の存在がそうやって感謝と笑顔の輪を作っていることに気づければ、もっと自分らしくいることを自分に許せるようになるのではないかと思います。
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