望ましい自分を先取りする
そして、ここでいうマインドとは特に自己概念の部分です。 自分が自分をどういう人間(存在)だと思っているかということです。 たとえそれが望ましい行動だとわかっていても、それに対して自信がなければその行動を起こすことは難しくなります。 ごく当たり前のことです。 だからこそ、まずマインドを変えることが大事になるわけだけれども、何もしなくて突然マインドが変わる訳でもありません。 そうなると、行動しなければマインドは変わらないけれども、そもそもマインドが変わっていないのだから行動が起きないというジレンマに陥ってしまいます。 で、ここを変えるにはどうすれば良いかと言えば、最初はただ“頑張って行動する”しかありません。 そうは言っても闇雲にただ無理やり行動してもあまり良い結果は招かないかもしれず、場合によっては余計自信を失うという逆効果になりかねません。 では、どうするかと言えば、次のようなことを考えてみると良いと思います。 そもそも自信というのが何かと言うと、はっきり言えば単なる“思い込み”です。 どんなことでも実際にうまくいくかはやってみないとわからないもの。 それなのに「きっとうまくいく」と思っているとしたら、それって単なる思い込みです。 逆に言えば、自信なんて思い込みでいいということ。 うまくいくかどうかなんてやってみなきゃわからないけど、取り敢えずうまくいくということにしてしまう。 つまり、そういう前提で行動を起こしてみる。 これが大事なんだと思います。 いわゆる自信のない人は、まったくこの逆をやってしまっている訳です。 やる前からうまくいかない前提に立ってしまっている。 すなわちそう思い込んでいる。 そうすると、不思議なもので実際にうまくいかないとの現実を引き寄せてしまうのです。 だから大事なのは、自分にとって何かしら望ましい行動があったとして、その行動に思い切ってチャレンジしようと思えば、まず思い込みでいいのでうまくいく前提に立つということです。 言い換えれば、望ましい自分のマインドを先取りする感じです。 直近の私の例で言えば、以前のブログで書いたことです。 私は「調和性®」上位で、どちらかというとクセのある人や押しの強い人が苦手です。 どうしても引いてしまう感覚があるのです。 先日の研修は、そういう個性的でツワモノ揃いと伺っていた中でも、それほど違和感なくやれました。 実際思ったほどクセのある感じはなく、皆さん素直に参加してくださったというのはあります。 でも、それってひょっとしたら私のマインドがそうさせていたのかもしれないのです。 研修に向かう際に私は、自分のことをどんな人がいる、どんな場でも受け入れ、柔軟に対応できる、というように意識的にマインドをセットして臨んだのです。 結果的にこのマインドが、参加者の方を素直であると感じさせたのだと思っています。 もしこれがいつもの自分、すなわちクセのある人は苦手というマインド=自己概念でいたとしたらまた結果は違っていたでしょう。 もちろん、こういうやり方ですべてが思い通りにうまくいくことはないでしょう。 クセのある人が苦手である自分が根本的に変わることもないでしょう。 それでも、それまでまったく自信がなく、行動が起きなかった領域に、こう考えることで一歩踏み出せるかもしれないのです。 それが自分の行動の可動域を広げ、思考の枠を広げ、可能性を広げていくことにつながると思うのです。
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