自分の発する影響力を自覚する
さて、今回お話ししたのは影響力の資質の動機づけと特徴について。 影響力の資質は、人に影響を与えて人を動かしたい資質であると一般的には説明しますが、本人がそこに自覚があるかは別問題です。 というのは、資質というのは本来無意識レベルのものだからです。 そしてもう一つは、自分にとってはそれが当たり前過ぎて自覚しづらいというのもありますね。 そして、そうやって無自覚でいると、強みとして発揮されている分には全然問題ないのですが、弱みとして出てしまう場面をマネジメントできないのでもったいない使い方になってしまいがちです。 だから大事なのは、自分の資質の出方を自覚することです。 そのための方法としてはいくつかあると思いますが、一つは他者からのフィードバックです。 自分が無意識にどんな良い影響、そして悪い影響をそれぞれ与えているのかを率直にフィードバックしてもらう。 これって誰でもやってくれるわけではないと思うので、そういう信頼関係にある人が必要ですね。 そしてもう一つの方法は、自分にとって心地よくないことが起こった際に自分が何を当たり前だと思っているのかに目を向けることです。 例えば私は「最上志向®」という影響力の資質をTOPに持っています。 すると、例えばチームで一緒に仕事をしている人が 「もうこれくらいでいいんじゃない?適当でいいじゃん!」 などと言おうものなら 「適当ってなんだよ!!」 と反発したくなります(笑)。 そこにある自分の当たり前は、“可能な限り質を高めるためにベストを尽くす”ということです。 ここにそうやって気づくために必要なのは、自分の当たり前と他者の当たり前はそもそも違うという前提に立つことです。 その前提で自分なりの当たり前に気づくと、今度はその当たり前を他者に押し付けることで良くない影響を与えているのかもしれないという視点が得られます。 特に影響力の資質の場合はエネルギーが高く、文字通り人に与える影響が大きいだけに、そうやって自分の発する影響に自覚を持つことが大事だと思います。 そして、影響力の資質でなくともその資質なりに何らかの影響を周囲に与えているのは間違いないことです。 突き詰めていけば、自分のあり方が周囲にどんな影響を与えているのかということです。 それを自覚し、いかに良い影響を周囲に与えられるよう自らをマネジメントしていくことが大切です。
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