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ストレングスファインダー®をチームビルディングに活かす その9

今回は、アサーティブな伝え方をしていく上で、ストレングスファインダー®による自己理解を深めているメリットについて書きます。

どういう価値観に基づき、何を感じたのかを伝える


まず、前回書いたようにアサーティブな伝え方でまず大事なのは、起こった事実に対し自分の主観としてどう感じているのかを伝えることです。

その際に付け加えると良いのは、自分がなぜそう感じるのかの理由です。

なぜならば、相手の言動を不快に感じる時の多くの場合において、相手と自分の価値観の違いがそこにあるからです。

つまり、相手にとって自分の言動がなぜ相手を不愉快にさせるのかが理解できていないはずだからです。

だから理想的なのは、自分が相手の言動に対しどんな感情をいだいたのか、そしてそれは自分のどういう価値観に基づくものなのかを併せて伝えることです。

そしてその部分にこそ、自分の資質が表れてくるということです。

例えば、「分析思考」や「原点思考」が上位の人は、誰かに何かを「とりあえずやって!」とか頼まれるのは好きではないと思います。

なぜそれが必要なのか、どういう経緯でそれが必要なのかが知りたいし、それがわからないままだとモヤモヤしてしまうからです。

この場合、自分の思考が当たり前で、皆そういう思考を持っていて当たり前だと捉えているとこんな言い方になりがちだと思います。

いや、口には出さずともこんな反応になりがちだと思います。

「とりあえずって何だよ!理由も経緯もわからずやれる訳ないじゃん!!(-_-#)」

まずは、ストレングスファインダー®で人それぞれに思考が違うことを理解していれば、そもそもこういう反応は起こりづらくなりますよね。

そして、その上で自分がして欲しいことをアサーティブに伝えやすくなります。

なぜならば、相手の言動に対し自分の何がそう反応させているのかがわかっているからです。

なのでこういう場合、こういう伝え方をすることが出来るでしょう。

「私は、やるべきことに関しては、なぜそれをやる必要があるのかをしっかり確認し、納得してからやりたいです。だから、『とりあえずやってくれ』と言われるとなんだかもやもやして不安になります。なので、良ければ次から何か私に依頼される場合は、なぜそれが必要なのかの経緯を合わせて教えてもらえると助かります」

繰り返しますが、こういう風にアサーティブに要求したからと言って、それを相手が受け入れてくれるかどうかは別問題です。

それはこちらの問題ではなく、相手の問題です。

それでも、前回書いたように、相手の言動にXをつけるのではなく、相手と自分の価値観の違いに基づき相手にして欲しいことを伝えていく方が、より円滑なコミュニケーションが取れますよね。

アサーティブとストレングスの関係は、アサーティブなコミュニケーションの土台があってストレングス的な多様性が活かされるということです。

そして同時に、ストレングスでの自己理解、他者理解があるからこそ、アサーティブなコミュニケーションが機能しやすいということでもあります。

コーチング的な関わりとともに、アサーティブなコミュニケーションが交わされることがチームビルディングにはとても大きな好影響をもたらすのです。

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