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ストレングスファインダー®で選択肢を増やし、自分の可能性を広げる

ストレングスファインダー®で得られる効果は様々あります。

その一つは、自分の持つ選択肢を増やし、可能性を広げてくれることです。

ストレングスファインダー®は、自分にない他者の思考を教えてくれる


例えば、私のコアな資質に「調和性」があります。

「調和性」の資質は、ある一つの強固な思い込みを持っています。

それは、“対立からは何も生まれない”という思い込みです。

それゆえに、自分の振る舞いから、誰かと対立を招く可能性のあることとか、場に対立を招く恐れのあることとかは、極力排除しようとします。

これは、意識してそうなっているわけではなく、まったくの無意識です。

そもそも資質の定義が、無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターンですから。

ストレングスファインダー®は、34個に分類されている資質の中から自分に最も強く現れる5つの資質を教えてくれます。

それは、自分にない資質の方がはるかに多いことを同時に知ることでもあります。

そこに興味を持ち、調べていくと、こんなことがわかってきます。

世の中には、対立を恐れないどころか、対立を乗り越えてこそ得るものがあるとさえ思う人もいるらしい

これは、私のように「調和性」が上位の人間にとっては、大きな驚きです。

でも、事実としてそうなのです。

あとは、それをどう受け取り、どう自分に活かしていくかです。

選択肢を増やし、可能性を広げる


「調和性」を上位に持つ多くの人は、対立を恐れてアサーティブに物が言えない自分のことを、どちらかと言えば否定的に見ています。

だから、場合によっては、自分と違って対立を恐れず物が言える人もいる、と言うかそういう人の方がたくさんいるということを知ったとき、こう考えるかもしれません。

「自分も、対立を恐れずに自分の言いたいことを言えるようになら“ねば”!」

ついつい自分の今の資質を否定し、そうでない自分になる“べき”だと思いこんでしまうのです。

これではもったいないし、しんどいですよね。

どちらにしろ選択肢は一つしか置いていなくて、自分を縛り付けていることには違いないので。

だから、こういう時は、“べき”、“ねばならない”で考えるのではなく、今の自分の考え方のままでもいいし、違う考え方を取り入れてもいいと、それぞれを自己責任で選べる選択肢として置いておけば良いと思うのです。

どちらかではなく、どちらも選んで良いし、どちらも有りなのです。

こう考えれば、結局は今までと同じように対立を招かないように振る舞うとしても、それは、そうでない振る舞いも有りだと認識した上で自分で選んでいることになるので、そこには迷いがないはずです。

そして、必要ならば、時には対立を恐れず、いや、相変わらず対立は怖いかもしれないけれど、それでも勇気を出して自分が言うべきと思うことを言ってみるの選択をしても良いのです。

ストレングスファインダー®は、自分とはまったく違う、自分にとってはあり得ない思考をする人がいることを教えてくれます。

そしてそれは、取りも直さず、自分にとってのあり得ないが、世の中全般としては十分に通用する思考であることを意味します。

つまり、自分だって今までの自分にとっての“あり得ない”を取り入れていい、すなわち選択肢の一つとして加えていいということです。

それが、自分がより楽に生きるために、自分の可能性を広げる一つの方向性でもあります。


文責 ギャラップ認定ストレングスコーチ 知識茂雄