ストレングスファインダー®は、自己理解を深めるためのツールです。
ここでは、ストレングスファインダー®の資質から見たリーダーシップのあり方を書いてみます。
すぐれたリーダーたちに共通しているもの
リーダーというと、皆さんは、どんな姿を思い浮かべるでしょうか?
いわゆるステレオタイプ的なリーダー像とは、
“力強く意思表示をしながら、周りに指示命令で影響を与える人”のようなイメージではないでしょうか。
もちろん、これもリーダーシップの一つのあり方であることには違いありません。
それでは、誰しもがこのようなリーダーになれるでしょうか?
あるいは、なる必要があるでしょうか?
答えはもちろん“否”です。
ストレングスファインダー®を開発した、米国ギャラップ社では、成果を出す優れたリーダーの共通点を見出すための調査を実施しました。
その結果得られたことが、ストレングスファインダー®の生みの親である故ドナルド・O・クリフトン博士の言葉として、
ストレングス・リーダーシップに載っています。
リーダーは、自分の強みを知る必要がある。
大工が自分の道具を知り抜いているように、あるいは医者が医療機器に精通しているように。
すぐれたリーダーたちに共通しているのは、それぞれが自分の強みを正確に把握していること-そして、適切なときに適切な強みを持つ人に協力を求めることができることだ。
だから、すべてのリーダーを定義する決定的な特質というものはないんだよ。
リーダーに必要なのは、自分の強みを把握し活かすこと
いかがでしょうか?
自分のリーダーシップのあり方に疑問を持っている方にとって、とても勇気の湧く言葉なのではないでしょうか?
クリフトン博士の言葉は、2万人以上の様々な人々に対するインタビューに基づくものであり、厳然たる事実なのです。
リーダーに必要なのは、以下の2つです。
自分の強みを、正確に把握し活かすこと
他者の強みを把握し、自分にできないことは協力を仰ぐこと
自分の強みを正確に把握するには、ストレングスファインダー®が最適です。
そして、“自分の強みを把握し、活かす”、つまり自分の強みの元である資質を把握し活かすとは、例えばこういうことです。
「未来志向」の資質を上位に持つ人は、「将来こうなったらいいなぁ。」と、未来にビジョンを描いています。
そのビジョンを、メンバーに対して語り、共有することで、メンバー一人ひとりのワクワクを引き出し、モチベーションを上げることができるでしょう。
一方で、もし自分にとって
実行力の資質が下位であることで、具体的な行動を起こし実行していくことが苦手であるならば、それを得意とするメンバーに、それを任せれば良いのです。
メンバーの強みに目を向け、引き出すのがリーダーの役目
とは言え、自分にできないことをメンバーに任せるというのは、口で言うほど簡単なことではありません。
なぜならば、人に頼るということは、出来ない自分と向き合い受け入れるということであり、ある意味怖いことです。
でも、その怖さと向き合って乗り越えることこそ、リーダーにとって必要なことなのです。
そしてもう一つ、チームにおいて強みを活かし合い、弱みを補い合う上で必要なのは、
お互いがお互いをどういう存在だと認識しているかの視点を変えることです。
つまり、お互いがお互いを自分にない強みを持った存在だと認識していることが必要です。
この視点の切り替えがない状態で、いくらリーダーが自分の
「未来志向」を活かし、ビジョンを熱く語っても、「また、何か夢見たいなこと言ってるよ…」と冷めた目で見られるのがオチですね。
そして、チーム、組織の中でお互いがお互いに自分にない強みを持つ存在だと認識し合うには、やはりリーダーのあり方、姿勢が大事です。
まず自らが、メンバー一人ひとりの強みを引き出そうと接することです。
自分の苦手なことに対し協力を仰ぐのは、決して自分のできないことを他者に押し付けるのではなく、相手の強みを引き出すことにつながるのです。
いずれにしても、人としてのあり方が様々であるように、
リーダーとしてのあり方もまた様々でいいのです。
ストレングスファインダー®が、あなたなりのリーダー像を教えてくれます。
文責 ギャラップ認定ストレングスコーチ 知識茂雄
株式会社ハート・ラボ・ジャパンでは、企業でのマネージャ経験が豊富なコーチが、あなたの資質を活かしたリーダーシップの発揮を
ストレングスコーチングでサポートします。また、企業様向けとして
ストレングスファインダー®を活用したマネジメント、リーダシップ研修を提供しています。