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苦手を「克服」しようとするのはやめませんか?

苦手を「克服」するのはやめませんか?成果を変える「正しい努力」の法則

苦手を「克服」しようとしていませんか?
努力の方向を変えるだけで、成果は劇的に変わります

「もっと頑張らないと、成果は出ない」
「苦手なことでも、歯を食いしばって克服しなければならない」

皆さんは、こんな風にご自身を追い込んでいませんか?

もしそう感じているなら、少し立ち止まってみてください。
実はその「頑張り」こそが、本来のあなたの力を封印し、成果を遠ざけてしまっているかもしれません。

今回は、クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)の視点から、正しい努力の方向性についてお話しします。


「才能」と「強み」は別物です

まず、言葉の定義について整理させてください。
ストレングスファインダーの世界では、「才能」と「強み」を明確に区別しています。

「才能」とは、あなたが無意識に繰り返してしまう思考、感情、行動のパターンのこと。
いわば、磨けば光るダイヤモンドの原石です。

一方、「強み」とは、その才能(原石)に、知識やスキル習得といった「投資」を行い、磨き上げた結果、常に高い成果を出せる状態のことを指します。

つまり、以下のような掛け算が成り立ちます。

才能(原石) × 投資(努力) = 強み(成果)

もちろん、苦手な分野も努力次第で「ある程度」できるようにはなるでしょう。才能がゼロということはありません。
しかし、元々の才能(原石)が小さい分野にいくら投資をしても、そこから得られるリターンは限られてしまいます。

それはまるで、ゴツゴツした砂利道を必死に走るようなもの。
莫大なエネルギーを使っても、少ししか前に進めないのです。


苦手を「克服」しようとしたAさんの事例

ここで、あるクライアント(Aさん)の事例をご紹介します。
Aさんは「親密性」という資質を持っていました。これは、特定の人と深く、長い信頼関係を築くのが得意な資質です。

しかし、Aさんは「営業マンたるもの、社交的で顔が広くなければならない」と思い込んでいました。
そのため、自分の本来の資質を無視し、苦手な異業種交流会に参加しては名刺交換を繰り返していました。

これは、自分の持っていない資質を無理やり作り出そうとする「克服」のアプローチです。
当然、Aさんは帰宅するとぐったりと疲れ果て、肝心の成果も上がりませんでした。「自分はダメな営業マンだ」と自己肯定感も下がる一方だったそうです。


「諦める」という前向きな選択

そこでAさんは、思い切ってやり方を変えました。
苦手な大人数での交流をきっぱりと「諦め」、自分の才能である「親密性」に投資することにしたのです。

具体的には、「広く浅く」ではなく、「一対一でじっくり話を聞く」スタイルへの転換です。
既存のお客様一人ひとりと深く向き合い、対話を重ねる。
これはAさんにとって、苦しい努力ではなく、自然とできてしまう「心地よい行動」でした。

その結果、お客様から「あなたになら本音で相談できる」と深い信頼を得られるようになり、紹介が紹介を呼んで、大きな成果につながりました。

Aさんは、苦手を克服したわけではありません。
自分の才能(原石)がどこにあるかを知り、そこに正しい投資(努力)をしたことで、誰にも負けない「強み」を手に入れたのです。


自分を知り、正しい場所に投資する

もし今、あなたが仕事や人間関係で苦しさを感じているなら、それは「克服」しようとしているサインかもしれません。

苦手なことは、無理に克服しなくていいのです。
私が「計画性」のなさを克服するのではなく、他の資質で「対処」したように、あるいはAさんが社交的な営業スタイルを「諦めた」ように。

自分本来の資質(性格や強み)に逆らって行動するのは、利き手ではない手で箸を使い続けるようなものです。使えないことはありませんが、ぎこちなく、疲れてしまいますよね。

無理に違う誰かになろうとするのではなく、まずは自分の中にある「才能(原石)」を見つけてみませんか?
そして、その原石を磨くことにエネルギーを使ってください。

そうすれば、驚くほど自然に、
あなたらしい成果がついてくるはずです。