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うまく噛み合わないのは、やる気の問題じゃない

「人が変わる」のではなく「関わり方を変える」──ストレングスファインダー®が生んだ気づき

ストレングスコーチの知識茂雄です。

先日、ある企業の営業所にて、ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)を活用したチームビルディング研修を実施しました。

まずは全員に詳細なプロファイリングを行い、各自の資質を丁寧に可視化。そのうえで、後半はそれをもとにしたグループワークへと進みました。今回のグループワークは、これまで私が行ってきた中でも特に効果的に進んでいたように感じます。

資質の違いが「すれ違い」を生んでいた

印象的だったのは、あるグループでの先輩と後輩のやりとりでした。先輩が静かにこう言ったのです。

これまでの育成方針が、間違っていた気がする

続けてこう続けました。

今までは、"自分で考えて、自分で動いてほしい"と思っていたけど、ある程度の方針を示した方がやりやすいんだね

その先輩は「思考×実行」系の資質を多く持つタイプ。自分で考え、答えを導き、主体的に行動できる人でした。一方の後輩は「人間関係構築力」系の資質が中心で、求められたことに誠実に応えようとするタイプ。受け止める力が強い一方で、指針がないと動きづらい傾向があります。

お互いが「良かれ」と思っていた関わり方が、実は噛み合っていなかった――そんなすれ違いが、この対話をきっかけに明確になりました。

「得意でないこと」をどう扱うか

ストレングスファインダー®の目的は、「苦手なことを放置する」ことではありません。苦手な分野にも一定の努力は必要です。ただし、それは「得意な人と同じレベルを目指す」ためではなく、「自分なりに対処できる状態にする」ための努力であるべきです。

得意・不得意の違いを前提に、お互いの強みを活かし合う。それだけで、チームの空気は驚くほど変わります。

チームを変えるのは「理解」

今回の研修を通して改めて感じたのは、「人を変える」のではなく「関わり方を変える」ことの大切さです。相手の資質を理解し、どうすれば力を引き出せるのかを考える。そんな"理解の場"があることで、チームの中に信頼と安心感が生まれます。

この先輩と後輩のような対話が、日常的に交わされる職場。それこそが、成果とやりがいの両方を育てる「強いチーム」の姿だと感じます。

あなたの職場でも、"理解の場"をつくりませんか?

もし、職場やチームで

「メンバー同士の理解を深めたい」
「互いの違いを活かした関係を築きたい」

と感じておられるなら、ぜひご相談ください。

ストレングスファインダー®を活用した研修・チームセッションは随時承っています。組織の現状や目的に合わせて、最適なプログラムをご提案いたします。