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「違う誰かにならなくていい」~管理職研修で共有された、自分らしさを活かす視点~

先日、ある企業の管理職の方々に向けてストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)研修を実施しました。少人数での開催だったこともあり、お一人おひとりに対して丁寧なプロファイリングを提供することができました。

今回は、たまたま資質の並びがまったく異なる方々が集まり、強みの傾向にもばらつきがありました。その分、リーダーシップの発揮の仕方にも個性が出ており、「こんなふうに人を動かすのか」「そんな視点で場を見ていたのか」と、互いの違いを新鮮に受けとめる空気が自然と育っていきました。

管理職という立場でも、上位資質の違いによってリーダーとしてのアプローチは大きく変わります。たとえば「指令性」や「最上志向」が上位の人は、明確なビジョンを示し、基準を高く保ちながら周囲を引っ張っていくスタイルをとる傾向があります。一方で「内省」や「慎重さ」が上位の人は、即断を避け、状況をよく見極めたうえで言葉や行動を選びます。派手なリーダーシップではないかもしれませんが、その判断や発言には裏付けがあり、周囲から「よく考えられている」「納得感がある」と信頼されることが少なくありません。また、「共感性」や「調和性」が高い人は、人間関係のなかで摩擦を和らげ、場の安定を保つことに長けており、チームに安心感をもたらす存在として機能します。

どのスタイルにも共通して言えるのは、それぞれの資質を活かしているときこそ、リーダーシップが自然に発揮されるということです。

ギャラップ社が世界中のリーダーを対象に行った調査によると、優れた成果を出しているリーダーに共通しているのは、「自分の上位資質を強みとして活かしていること」だといいます。理想のリーダー像に自分を合わせにいくのではなく、自分に備わっている資質を認識し、それをそのまま活かす工夫をしている。今回の研修でも、まさにそうした視点が自然と場に共有されていきました。

ストレングスファインダーを使った研修では、「自分にないもの」に目を向けるよりも、「自分にはこれがある」と、自分の資質に価値を見出すことが何より大切です。違いを比べ合うのではなく、互いに尊重し合う。その雰囲気が参加者同士のやりとりにもあらわれていました。

このあと、今回の参加者が所属する各チームに対して、チームビルディング研修を実施する予定です。個人の資質だけでなく、チーム全体の資質構成やバランスを把握することで、相互理解が深まり、よりよい関係性を築くための土台づくりができると考えています。

また、この取り組みに対して、組織のトップの方が非常に前向きに理解を示してくださっていることも、大きな後押しとなっています。トップが意義を理解している組織は、現場での浸透が格段にスムーズです。「まずは自分たちから」という姿勢で管理職層が取り組むことは、チームや組織全体へと確実に波及していきます。

「違う誰かにならなくていい」。 このメッセージは、決してリーダーに限ったものではありません。日々の仕事や人との関わりの中で、「こうであるべき」と自分にプレッシャーをかけたり、他人と比べて自分を評価したくなったりすることは、誰にでもあると思います。でも、自分に備わっている資質やスタイルを丁寧に見つめ、それを活かしていくことが、その人らしさにつながり、まわりとの信頼関係を築いていく力になります。

「今の自分をそのまま活かす」という選択肢があることを、これからも多くの方に伝えていけたらと思っています。




株式会社ハート・ラボ・ジャパンでは、クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)を活用した各種研修を提供しております。詳細はこちらよりお問い合わせください。


上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。



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