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「わかってもらえた」とき、 自分の無意識が強みに変わる

先日、「初夏のプロファイリング祭り」と題して、プロファイリングセッションを実施しました。ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)の上位資質の組み合わせから、その方ならではの思考や行動の傾向を読み解き、言葉にしてお伝えする、そんな時間です。

毎回このセッションをしていて強く感じるのは、多くの方が最後には少し肩の力が抜けたような、安堵した表情を見せてくださるということ。それはきっと、「わかってもらえた」と感じる瞬間がそこにあるからだと思います。

逆に言えば、日常の中では、「どうしてそう考えるの?」「なぜそんなふうに感じるの?」といった価値観の違いに戸惑われたり、伝えようとしてもうまく届かなかったりと、“わかってもらえない”体験を積み重ねている方が少なくないのかもしれません。

プロファイリングでは、資質の解説にとどまらず、「自分はどういう環境だと安心できるか」「どんなときに力を発揮しやすいか」といった、実生活に根ざした観点にも触れていきます。たとえば、「計画通りに進むと落ち着く」「変化が多いほうがむしろワクワクする」「自分の裁量が大きい環境のほうが伸び伸びできる」など、資質の組み合わせによってその傾向は本当にさまざまです。

「なんとなくしんどかった環境の理由が見えてきた」「自分が無意識に求めていたものが言語化されて、スッと腑に落ちた」と感じる方もいます。そうした気づきが得られることで、自分への理解が深まり、選択肢の幅が少し広がるように感じられることもあります。

プロファイリングの目的は、誰かの枠に当てはめることではありません。むしろ、自分自身を新しい視点で見直すためのヒントを得ること。自分では気づきにくかった“らしさ”を受け取り、整理していく中で、これからの選択やコミュニケーションが少しラクに、そして自然に変わっていく。そんなプロセスを後押しできたらと思っています。

ここからは、実際のプロファイリングで出てきた一例をご紹介します。

ある方の上位資質には「調和性」「分析思考」「内省」がありました。ご本人は「いつも黙ってしまう」「自己主張が苦手かもしれない」と感じていたそうです。確かにそういう面もあるかもしれません。でも、それだけを見て「これが自分の弱みだ」と判断してしまうのは、少し早い気がします。

たとえばこの方は、まず周囲の意見をしっかり受け取ってから、自分の考えをまとめたいという姿勢を持っていました(調和性)。そのうえで、表面的な発言だけでなく、その背後にある前提や因果関係にも目を向けようとする(分析思考)。さらに、それらを自分の中でじっくり整理し、納得できたときに言葉にしたい(内省)。この3つの資質が掛け合わさることで、「場を乱さず、全体を見渡しながら、自分の考えを深く磨いていく」というスタイルが自然とできあがっていました。

即座に反応しないのは、ためらっているからではありません。周囲への配慮と思考の深さの両方を大切にするからこそ、自分なりのタイミングで丁寧に発信しようとしている。それは決して単なる弱みではなく、その人なりの強さのかたちです。

「そういう見方もあるんですね」と返ってきたとき、ふっと表情がゆるんだのがとても印象的でした。

強みとは、自分が無意識に、自然に繰り返していることの中にあって、他の人には簡単に真似できないこと。そこに気づけたとき、自分の資質をただ“あるもの”として受け止めるだけでなく、意識的に活かす対象としてマネジメントできるようになっていきます。プロファイリングは、その入口に立ち会うような仕事だと、あらためて感じています。


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上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。



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