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クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)34資質完全ガイド「運命思考」

人間関係構築力の資質である「運命思考」について解説していきます。

振る舞いの特徴


「運命思考」を上位に持つ人は、出来事や人々が見えないつながりで結びついていると感じ、すべてが大きな流れの一部であると捉えます。日常の小さな出来事から人生の大きな転機まで、すべてに何かしらの意味や役割があると考え、個別の出来事を切り離すのではなく、全体の中でどのように関連しているかに意識が向きます。 彼らは人との出会いや仕事の機会を偶然ではなく、全体の中で意図されたものとして受け入れます。短期的な結果よりも長期的な視点で物事の意義や影響を考えることを好みます。

例えば、職場で新しいプロジェクトに取り組む際にも、その活動が組織全体にどう影響し、自分やチームにどんな意味をもたらすのかを意識します。このように、日々の変化や挑戦も単なる出来事ではなく、全体のつながりの一部として捉え、広い視点で関わる傾向があります。

「運命思考」を上位に持つ人は、他者との関係においても表面的な役割以上のつながりを重視し、互いが果たす役割や関係性の背景にある意味を理解しようとします。こうして、自分と周囲のつながりを深く考慮しながら行動し、全体との関連性を見出すことが「運命思考」の特徴です。

根源的な欲求、動機づけ


「運命思考」の根源的な欲求は、自分や周囲が大きなつながりの一部であると感じ、その中に意味や役割を見出すことです。

強みとして活かせている状態


「運命思考」が強みとして活かされているとき、広い視点から周囲に深い安心感や落ち着きをもたらします。目の前の課題に囚われがちなチームメンバーには「一歩引いて、もっと長い視野で考えてみよう」と声をかけ、冷静な判断を支援します。

また、人と人とのつながりを感じ取り、それを大切にする姿勢から、チーム内で橋渡し役として力を発揮します。異なるバックグラウンドを持つメンバーや他部門と関わる際も、共通の目標や全体の関係性に意識を向けて調和を生み出します。この姿勢により、周囲に安心感を与え、協力しやすい雰囲気が生まれ、リーダーやマネージャーとして信頼を築きやすくなります。

さらに「私たちは大きな何かの一部」という意識を持つことで、メンバーが自分の役割や貢献について不安を感じた際に、その意義や目的を示し、共に歩んでいることを伝える役割も果たします。

妨げになってしまっている状態


「運命思考」を上位に持つ人は、すべての出来事に何かしらの意味やつながりを感じ、辛い出来事も「必然的に起こったこと」として受け入れる傾向があります。しかし、この捉え方が他者には「状況の深刻さを理解していない」「気持ちを軽視している」と感じられることがあります。

例えば、理不尽な出来事に対して「きっと意味がある」と伝えると、相手には「自分の気持ちを理解してもらえない」と感じられるかもしれません。また、「すべてはつながっている」という信念が強すぎると、偶発的な出来事にも必然性を見出そうとして柔軟な対応が難しくなることもあります。世の中には説明のつかない出来事もあるため、それら全てに意味を求めすぎると、自分自身が疲れてしまったり、周囲との温度差が生じることもあります。

こうした場面では、まず相手の気持ちや辛さに寄り添い、共感を示すことが重要です。「この出来事にはどんな意味があるのか」を考える前に、相手の感情をしっかりと受け止め、信頼関係を築くことが大切です。その上で「この状況にどう対応するか、一緒に考えよう」と現実的な行動にフォーカスする姿勢を示すとよいでしょう。「運命思考」の良さである広い視野やつながりを感じる力は大切にしつつ、偶発的な出来事は「そういうこともある」と柔軟に受け入れることで、周囲と良好な関係を築きながら困難にも対応しやすくなります。

効果的に活かす方法


「運命思考」を効果的に活かすためには、「私たちはつながりの中で支え合っている」という視点を周囲と共有し、一人ひとりの役割が全体のビジョンとどう結びついているかを伝えることが大切です。例えば、チームで取り組むプロジェクトの意義や目的を話し合い、それぞれのメンバーがどう貢献しているかを具体的に共有することで、全員が自分の役割に意義を見出し、協力的な姿勢が生まれやすくなります。

さらに、困難な状況や逆境に直面した際には「この経験も何かしらの学びにつながるかも」という視点を持ち、冷静で前向きな姿勢を示すことで、周囲に安心感と希望を与えます。この考え方は、チーム内で「つながりの意識」を育て、困難な場面でも支え合い助け合える環境を作り出すのに役立ちます。

また、定期的にメンバーと意見交換や感謝の場を設け、互いの役割や貢献を確認し合うことで、全体の一体感が深まります。「運命思考」を上位に持つ人がこうしてつながりの意識を周囲に広めることで、メンバー全員が大きな流れの中で支え合い、絆の強いチームづくりが実現します。

対比される資質


「分析思考」を上位に持つ人は、データや事実を基に論理的に物事を整理し、根拠を重視します。一方、「運命思考」を上位に持つ人は、目に見えないつながりや全体の関係性に価値を見出し、すべてが大きな流れの一部であると感じます。分析思考が事実に基づいて判断を下すのに対し、運命思考は広い視点からつながりを捉え、出来事に意味を見出すことを重視します。

「競争性」を上位に持つ人は、他者と競い合い、成果を追求し、その中で自己を高めることに意義を見出します。これに対して、「運命思考」を持つ人は、争いや競争に価値を感じにくく、人や物事がつながっていることに安心感を見出します。運命思考は、個人の優劣よりも全体のつながりに意識が向き、行動が全体にどう影響するかに注目する傾向があります。

他の資質との組み合わせ


「適応性」との組み合わせでは、変化や予期せぬ出来事にも柔軟に対応しつつ、それが大きな流れの一部であると受け入れる力が高まります。急な変化にも「これも何かの意味がある」と受け止めることで、周囲に安心感をもたらし、冷静な対応を促します。

「ポジティブ」との組み合わせでは、困難な状況でも前向きに物事を捉え、周囲に希望や活力を与えます。運命思考が出来事に意義を見出し、ポジティブがその中に明るい側面を探ることで、チームの士気を支え、前向きなエネルギーを生み出します。

「信念」との組み合わせでは、深い価値観や使命感に基づいた行動が強まり、自分の役割を広い視点で捉える力が高まります。運命思考は「自分が果たすべき役割」に目を向け、信念はそれを利他的な使命として捉えるため、両者が合わさることで、社会や他者への貢献を意識したリーダーシップが発揮されます。このように、揺るがない姿勢と使命感が周囲に安心感と信頼をもたらします。

「親密性」との組み合わせでは、他者とのご縁やつながりを深く感じ、一人ひとりの存在意義や貢献を大切にする力が強まります。運命思考のつながりを大切にする視点と親密性の親しい関係を築く力が合わさることで、組織やチーム内での信頼関係が深まり、協力的で温かみのある環境が生まれます。人との出会いや関わりを、ご縁として受け入れる姿勢が、深い人間関係を築く基盤となります。


上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。
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