振る舞いの特徴
「責任感」を上位に持つ人は、一度引き受けた役割や約束を必ず最後までやり遂げます。仕事の依頼を受ける際には、「何を、どのように、いつまでに達成すべきか」を詳細に確認し、自分が確実に実行できると判断した場合のみ引き受けます。依頼を受けた以上、どんな困難があっても途中で投げ出すことは決してなく、必ず完遂します。 たとえば、プロジェクトの中で予期せぬトラブルや障害が発生した場合でも、状況に応じた解決策を考え出し、自ら率先して行動します。彼らは、どんな状況でも自分が引き受けた責任を最後まで果たすことに全力を尽くし、その姿勢を崩しません。 さらに、彼らはルールや規範を厳守し、正しいことを貫くことを大切にします。倫理的な判断を下す場面でも、道徳的な価値観に基づいて行動し、自分の信じる正義に従って行動を選択します。そのため、どんな状況でも誠実であることにこだわり、他者に対しても同じように正直さや信頼を求めます。根源的な欲求、動機づけ
「責任感」を上位に持つ人の根源的な欲求は、引き受けた責任を全うし、道徳的に正しい行動を通じて他者に貢献することです。強みとして活かせている状態
「責任感」を強みとして活かす人は、常に高い倫理基準に基づいて行動し、自分に課された責任を全うすることに対して強い使命感を抱いています。 たとえば、多量のタスクを抱えるプロジェクトにおいても、彼らは全ての作業に目を配り、納期を守るために労を惜しまず行動します。もし、予期せぬトラブルで納期が厳しくなった場合、早急に解決策を見つけ、全体の進行を見直すなど確実に対応します。 また、彼らは約束を果たせない場合、強い罪悪感に苛まれることがよくあります。これは、「他人を裏切ることは許されない」という深い信念に由来しており、自分の行動に対する厳しい自己評価が常に働いているためです。 そのため、仕事を終えた後も結果を反省し、次に同じミスを犯さないための改善策を考え続けます。彼らの行動は、倫理的に正しいと感じることに基づいており、信頼性の高いチームメンバーとして重要な役割を果たします。 このように、彼らの「責任感」は、職場や社会全体での道徳的リーダーシップにも繋がり、他者の模範となりつつ、全体の信頼を築く土台となります。妨げになってしまっている状態
「責任感」を上位に持つ人が直面しやすい妨げの一つは、タスクを自分一人で抱え込みすぎることです。「自分がやらなければならない」という強い思いから、他者に頼ることが難しくなり、結果として自分の負担が過剰に増えてしまうことがあります。 たとえば、プロジェクトにおいてもすべてを自分でやり遂げようとするあまり、タスクの量が膨大になり、身体的にも精神的にも限界に達してしまうことがあるでしょう。 こうした状態に対処するには、他者に任せることも「責任感」を発揮する一つの形であると理解することが大切です。周囲のメンバーに信頼を置き、タスクを割り振ることで、自分の負担を軽減し、全体の成果を向上させることができます。たとえば、「この部分は○○さんにお願いしよう。私は全体の進行をしっかり管理しよう」という姿勢が、チーム全体のパフォーマンスを高めるでしょう。 もう一つの妨げは、「こうあるべき」「こうしなければならない」という自己基準が強すぎることです。たとえば、「すべてが完璧でなければならない」と自分に厳しい基準を課す一方で、他者にも同様の期待を抱くことがあり、結果として周囲との衝突やギクシャクした関係を引き起こすことがあります。 この状況に対処するためには、自分の基準を少し緩め、他者に対して寛容になることが重要です。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)の統計的な観点から見ても、「責任感」を上位に持つ人は少数派です。 世の中にはさまざまな価値観や基準があり、それを受け入れることで、より柔軟に人と接し、良好な関係を築くことができるようになります。効果的に活かす方法
「責任感」を持つ人は、引き受けた役割や約束に対して非常に強いコミットメントを発揮します。この特性を効果的に活かすためには、最も重要なタスクにエネルギーを集中させることが大切です。すべてを自分でやろうとせず、他者に信頼を寄せてタスクを適切に分担することが、より大きな成果を得るための鍵となります。 「この仕事は○○さんに任せて、自分はこの部分に集中しよう」と考えることで、自分が果たすべき役割に集中しつつ、チーム全体のパフォーマンスも向上させることができます。また、周囲に信頼を寄せることは、結果的に自分への信頼を高めることにもつながります。 自分がすべてを背負い込まず、他者に仕事を任せることで、チーム内での信頼関係が築かれます。これにより、あなた自身もチームから信頼され、より重要な役割を担うことができるでしょう。 さらに、強い倫理観や正義感を持つ「責任感」の特性は、組織内で模範となる行動を示すことができ、他者にも誠実な行動を促す力を持っています。たとえば、チームがルールに迷っているとき、「こうすれば正しいと思う」という姿勢で他者を導くことができ、チーム全体の信頼を深める役割を果たすでしょう。対比される資質
「責任感」と「公平性」は、どちらもルールを重んじる点で似ていますが、その理由に違いがあります。「公平性」を上位に持つ人にとって、ルールは全員に平等に適用されるためのもので、一貫性を保つことが目的です。彼らは、誰に対しても同じ基準を適用し、公正な結果を大切にします。一方、「責任感」を上位に持つ人は、ルールそのものを守ることが正義であり、他者との約束を果たすために厳守します。ルールを守ることが誠実さの証であり、責任感が強いほど、その力は増します。 「信念」との対比では、どちらも正義感や倫理観が強いですが、表れ方に違いがあります。「信念」を上位に持つ人は、自分の価値観に基づき、外部の影響を受けず、揺るぎません。彼らは自分が正しいと思う道を貫き、それが他者にどう映るか気にしないことも多いです。一方、「責任感」は他者に対する誠実さを基盤にしており、約束や期待に応えるために全力を尽くします。「信念」は内なる信念を守る力、「責任感」は他者との約束を守る力です。他の資質との組み合わせ
「責任感」と「最上志向」の組み合わせでは、常に高い基準を持ち、その基準に向かって努力する姿勢が強まります。「最上志向」を上位に持つ人は常に最高の成果を求め、「責任感」はその追求を支えます。プロジェクトでも、質の高い成果を目指して責任感を持って取り組むことで、他者との信頼を築きつつ、最高の結果を目指し続けます。 「親密性」と「責任感」の組み合わせでは、特定の人との深い信頼関係が育まれ、その相手に強い責任感を抱きます。親しい仲間や同僚に対して、特に誠実に責任を果たす姿勢が強調されます。この組み合わせにより、信頼できる人と協力し、高い成果を上げることができます。 「責任感」と「信念」の組み合わせでは、強い倫理観が際立ちます。「信念」を持つ人は、自分の価値観に基づいて信念を持ち、それを行動に移すために「責任感」が強く働きます。約束を守り、責任を全うする姿勢が一層強まります。 「責任感」と「達成欲」の組み合わせでは、タスクへの実行力が強まります。「達成欲」を上位に持つ人は、数多くの成果を達成することに喜びを感じ、「責任感」はその過程で、引き受けた責任を全うします。たとえタスクが多くても、「責任感」で一つ一つをやり遂げ、「達成欲」が多くのタスクを完遂する力となります。上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。
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